MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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神狩り2

2005年03月20日 | 文学
花粉がひどく飛んでいるようで、頭がはっきりしない。かなりつらい状況である。午前中に駿河台の出版健保まで行き薬をもらう。

一昨日は大学院の卒業生たち3人と新宿の高層ビルで食事会。夜景がきれいでした。今日は赤坂で長年お世話になった人の送別会。こちらは通訳者を中心に20人ほどが集まる。

通訳翻訳のエントリーはお休みにして、今日お茶の水の丸善で見つけた山田正紀『神狩り2リッパー』(徳間書店)について一言。旧作『神狩り』の原型が発表されたのが1974年ということだから、ほぼ30年後の続編(と言っていいのか)。まだ読み始めたところだが、冒頭の舞台は現代の日本、続いて1933年のドイツに移りヒトラーやハイデッガーが登場する。神学の議論やデリダ、フロイトが出てきたり、前作よりは記述が込み入っている印象だ。ところで前作『神狩り』に登場した古代文字は、論理記号が2つだけ(人間の言語では5つ)、関係代名詞が13重以上に入り組んでいるという設定で、「人間は、関係代名詞が7重以上入り組んだ文章を理解することができない」という記述があった。しかし埋め込み文でないなら、関係代名詞がいくらあろうと理解できると思うが。(埋め込みなら僕は3つでダメです。)