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「見たい番組なく脱TV」「ケーブルで受信できた」 県内 促進に疑問の声噴出

2011-07-27 21:52:29 | 多文化共生
全国的にはあまりない秀逸な記事と思われるので、掲載しておきます。
情報の多様化は進まず、均質化が進んでいるだけとの理解の一助としてください。

(以下、中日新聞から転載)
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「見たい番組なく脱TV」「ケーブルで受信できた」 県内 促進に疑問の声噴出
2011年7月25日
アナログ放送が終了し、電源を切る森さん=24日正午、金沢市米泉町で(吉野茂之撮影)

 「もうテレビは見ない」「急いで買い替える必要があったのか」。アナログ放送が終了した二十四日、北陸でも高齢者を中心にテレビが見られない「地デジ難民」が発生し、機器の買い替えを促進してきた動きに疑問の声も上がった。
 「ご覧のアナログ放送はきょう正午で終了しました」。二十四日正午を過ぎると、テレビ画面に文字が映し出された。金沢市米泉町の森達次郎さん(84)はこれを見ると、アナログ対応のテレビの電源を切った。
 森さんは一人暮らし。テレビが地デジ未対応であることは知っているし、買い替える金がなかったわけでもない。
 「機能は良くなるだろうが、そこまでテレビを見たいわけじゃない。魅力ある番組がないから地デジにしない」。今後は節電のためにテレビは見ず、新聞、ラジオで情報を得るという。
 受信機の品薄などで地デジ対応をあきらめていた世帯でテレビが映ったケースも。同市内の男性会社員(50)は正午以降もアナログのテレビが見られることに驚いた。住んでいるマンションが加入するケーブルテレビが、デジタル放送をアナログに変換(デジアナ変換)しているためだ。男性は「これじゃあそもそも多くの人が急いでテレビを買い替える必要があったのか」と首をひねる。
 石川県志賀町の松下芳隆さん(63)が経営する民宿でも、客室のテレビ二十台はすべてアナログ。男性と同様にケーブルテレビに加入しているため、地デジを受信できる。ただデジアナ変換は二〇一五年三月までの暫定措置。利用客のことを考え、年内に全て地デジ対応テレビに買い替える予定だが、「出費が多くて困る…」と漏らした。 (山田祐一郎、宮畑譲)

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