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米成人5人に1人が精神疾患治療薬を使用

2011-11-24 10:53:46 | ダイバーシティ
(以下、U.S.FrontLineから転載)
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米成人5人に1人が精神疾患治療薬を使用
 過去10年間、米国では精神疾患治療薬を使用する人が増え続け、現在は成人の5人に1人が抗うつ剤、抗精神病薬、精神安定剤などのうち最低1種類を飲んでいることが、メドコ・ヘルス・ソリューションズの調査で分かった。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、調査は健康保険に加入する成人および子供200万人の処方薬申請データを基に行われ、成人の精神疾患治療薬の使用量は2001年から10年までに22%増え、10年は成人男性の約10%、女性の21%が抗うつ剤を使っていた。

 また、近年は特に、あらゆる年齢層で強力な抗精神病薬の使用が増えたほか、従来は子供への処方が中心だった注意欠損多動性障害(ADHD)薬を服用する成人が増えたことも分かった。コンサータやビバンスといったADHD薬の使用は、01~10年に20~44歳で3倍、45~65歳の女性では2倍に増え、65歳以上の男女でも約30%増加した。

 この傾向は医学誌ニューイングランド医療ジャーナルによる02~05年の調査でも指摘されたが、今回の調査で増加の勢いは衰えていないことが確認された。

 ADHD薬の使用が成人で増えている理由としては、子供の時に診断されて治療を始めた人が治っていない、成人向けの販売を認可されたメーカーの宣伝によってADHDの認識が高まり、これまで疑いはあったが治療してなかった成人の間で治療する人が増えたことなどが考えられる。

 一方、子供の抗うつ剤使用や高齢者の精神安定剤使用は減少している。これらの服用には深刻な副作用の懸念があり、連邦食品医薬品局(FDA)は04年、抗うつ剤を使用した未成年は自殺傾向が強まるという警告を黒枠表示するよう義務づけたほか、05年には高齢の認知症患者が抗精神病薬を飲むと死亡リスクが高まると警告している。

 精神疾患治療薬は米国で最も処方され、売れている医薬品分野の1つ。処方薬の販売量を追跡しているIMSヘルスによると、米国人は昨年、うつ病、そううつ病、総合失調症を治療する抗精神病薬に161億ドル、抗うつ剤に116億ドル、ADHD治療薬に72億ドルを消費した。

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