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「外国人の相談窓口」利用ゼロの日も 

2011-08-19 10:56:24 | 多文化共生
まず、誰に何を提供するための施設なのか、考えてみよう!
みんなは答えられるかな?具体的なこと。
対象・課題が見えていないと、何を開設しても、何も解決しないに等しい。

(以下、読売新聞【千葉】から転載)
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「外国人の相談窓口」利用ゼロの日も 

八千代の多文化交流センター

村上団地内の商店街にある「八千代市多文化交流センター」(10日、八千代市村上で)

 県内で南米系外国人が最も多い八千代市が作った「多文化交流センター」(同市村上)の利用が、低迷している。外国人の相談に応じ、国籍を超えた交流の場を目的に設けられた施設だが、周知不足などから、利用者がいない日もある。外国人からは「何を相談していいのか分からない」などと戸惑いの声も出ている。

 同センターは、村上団地の商店街の一角を約300万円かけて改修して昨年10月に開設。2階建て約140平方メートルの施設内には相談スペースと16畳の交流室がある。毎週火~日曜、午前9時~午後5時まで開所しており、午後はポルトガル語やスペイン語などが話せる通訳が常駐する。今年4月以降、交流室の利用は2回にとどまり、利用者は毎月45人程度で、1日あたりでは2人弱に過ぎない。

 同市の南米系外国人は1625人(昨年末)と県内最多で、県内の約2割を占める。十数年前から増えてきたが、市内や近隣市の食品工場などで夜間働く人が多く、高齢化が進む地元住民との接点は少ない。生活時間が異なり、夜間の騒音などを巡り、トラブルになるケースもある。

 「仕事があるうちはまだまだ住み続けたいし、日本語を勉強できて日本人とも仲良くなれたらうれしい」と話す会社員ヘスス・ギジェルモさん(27)はペルーから日本へ来て4年たつが、通訳なしでは日常会話も難しい。周囲で同センターのことを知っている人は少なく、知っている人も「簡単なことを質問したり遊びに行ったりしてはいけない」と思っているという。

 市は「日常的なちょっとしたことでも相談に来てほしい」と小中学校を通して外国人の保護者に呼びかけ始めたが、「外国人全体への周知は難しい」と頭を抱える。

 団地内でブラジル輸入食材を扱う山崎商店の山崎恵裕店長(40)は「日本語教室や交流イベントを定期的に開くなど、もっと積極的にアピールすべきでは」と話している。
(2011年8月19日 読売新聞)

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