(以下、毎日新聞【兵庫】から転載)
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東日本大震災:「阪神」から教訓 外国人被災者の課題、資料集に /兵庫
◇神戸のNGO、記事まとめ支援団体へ
阪神大震災(95年)で被災した外国人の支援に取り組んできた神戸市のNGO「神戸外国人救援ネット」(飛田雄一代表)は、被災直後の状況を報道した新聞記事をまとめた資料集を作成。東日本大震災の被災地を支援する団体に無料で送っている。避難先での言葉の壁に加え、けがの治療費や災害弔慰金の支給で格差が生じたなどの問題を指摘。「阪神の教訓を、東日本でも生かしてほしい」と呼び掛けている。
阪神では当時、避難所で通訳がおらず生活情報が得られなかったため、外国人留学生らが多く帰国。「外国人による窃盗グループが荒らし回っている」とのデマも流れた。観光ビザでの入国やオーバーステイ(超過滞在)の外国人が震災で負傷して治療費全額を請求され、NGOが支援したケースもあった。
一方、神戸大大学院の中国人留学生が義援金で研究を続け博士論文を執筆したり、NGOが基金を募って災害弔慰金を肩代わりした中国人の遺族から礼状が送られたなど、日本人と外国人が共生したケースも目立った。
飛田代表は「被災者の中で外国人への差別はあってはならない。東日本でもさまざまなケースが想定されるので参考にしてほしい」と訴える。A4判53ページ。希望者には400円(送料80円)で頒布している。問い合わせは同ネット(078・271・3270)へ。【錦織祐一】
〔神戸版〕
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東日本大震災:「阪神」から教訓 外国人被災者の課題、資料集に /兵庫
◇神戸のNGO、記事まとめ支援団体へ
阪神大震災(95年)で被災した外国人の支援に取り組んできた神戸市のNGO「神戸外国人救援ネット」(飛田雄一代表)は、被災直後の状況を報道した新聞記事をまとめた資料集を作成。東日本大震災の被災地を支援する団体に無料で送っている。避難先での言葉の壁に加え、けがの治療費や災害弔慰金の支給で格差が生じたなどの問題を指摘。「阪神の教訓を、東日本でも生かしてほしい」と呼び掛けている。
阪神では当時、避難所で通訳がおらず生活情報が得られなかったため、外国人留学生らが多く帰国。「外国人による窃盗グループが荒らし回っている」とのデマも流れた。観光ビザでの入国やオーバーステイ(超過滞在)の外国人が震災で負傷して治療費全額を請求され、NGOが支援したケースもあった。
一方、神戸大大学院の中国人留学生が義援金で研究を続け博士論文を執筆したり、NGOが基金を募って災害弔慰金を肩代わりした中国人の遺族から礼状が送られたなど、日本人と外国人が共生したケースも目立った。
飛田代表は「被災者の中で外国人への差別はあってはならない。東日本でもさまざまなケースが想定されるので参考にしてほしい」と訴える。A4判53ページ。希望者には400円(送料80円)で頒布している。問い合わせは同ネット(078・271・3270)へ。【錦織祐一】
〔神戸版〕
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