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村田 晃 うつ心理相談センター

2010-11-28 19:10:37 | TOYAMAな多文化共生
(以下、マイベストプロ【富山】から転載)
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村田 晃 (心理相談・カウンセリングのプロ)
うつ心理相談センター

村田 晃 むらた あきら
増加する“うつ”に、きめ細かいサービスを提供する心理学博士
平成22年11月22日オープン!「うつ心理相談サービス」
 今年の9月4日にアメリカから帰国したばかりの心理学博士・村田晃さんが、11月からうつに特化した「うつ心理相談センター」(富山市稲荷元町2-10-5)を開設。多くの人々の相談に応じるとともに、きめ細かい個別サービスを提供しています。

 村田さんは、昭和45年に法務省に入省。その後、25年間にわたり、心理技官として非行少年や成人犯罪者の心理判定やカウンセリングに従事してきました。しかし、長年の夢だったカウンセリング心理学の博士号を取得するために法務省を退官。単身渡米し、ウイスコンシン大学大学院やデンバー大学大学院でカウンセリング心理学を学び、カウンセリングセンターや精神病院等での濃密な実習経験を経た後、見事博士号を取得しました。

 地元で「うつ心理相談センター」を開設したのは、カウンセリング心理学における豊かな経験と知識を生かし、一人ひとりをきめ細かくフォローアップするサービスを行うためですが、そのきっかけとなったのは村田さん自身がうつを体験したことにあります。

 「法務省に勤めていた頃、日本にはカウンセリング心理学や臨床心理学の博士課程のある大学院が数少なく、特に社会人が大学院に入ることはほとんど不可能でした。そこで、博士号を取得するために法務省を退官し、アメリカの大学院でカウンセリング心理学を学んだのです。博士号取得には単位を取った後1年間のインターンシップがあるため、その取得には普通でも時間がかかるのですが、私は十数年もかかってしまいました。なぜかというと、私自身がうつになったからです。ウイスコンシン州に私が行った時は何十年ぶりの寒波ということで、零下30度ぐらいになる寒さでした。恐らく気候も関係していたと思いますが、うつになって一時中途退学のような形で日本に戻ってきました。そして、精神病院に4ヶ月ほど入院したんです。そのあとまたアメリカに戻って、最終的には博士論文を書くことができました。その論文のテーマもうつに関するものにしました。私自身がうつを体験したことで、うつに対する関心が強くなったんです」

村田 晃 イメージ
ひとりひとりを丁寧にフォローアップ
 10人に1人がうつといわれる現代。他の心の問題に比べて圧倒的に出現率が高いのが特徴ですが、その症状にはどのようなものがあり、その症状を改善するにはどのような方法が最も良いのでしょうか。

 「1番分かりやすい症状は、持続する気分の落ち込みです。また、自殺願望、意欲の減退、趣味等への関心の喪失、強い自己否定感や罪悪感、睡眠時間や体重の大きな変動など、症状自体は色々あります。ただ、うつというのは症状であって、その背景にある要因には家庭環境、職場の人間関係、アルコール障害、薬物依存など多様なものが考えられます。現在は色々な研究結果によって、うつ、特にうつ病に対する最も効果的な対処法は、医師による投薬治療と心理学専門家によるカウンセリング・サイコセラピーなどの心理療法との組み合わせと言われています」

村田さんが行うのは、カウンセリング・サイコセラピーなどの心理療法。"うつは自分を深く知ることに役立つ"という視点から、うつの経験を今後の生活にいかに生かすかについて、一人ひとりときめ細かく話し合い、うつを内面からフォローアップしていきます。

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本人以外も、出張カウンセリングも実施
 国内では数少ない、カウンセリング心理学の博士号を有する村田さん。「うつ心理相談センター」は、村田さん自身の得意分野を生かすためにうつを中心としていますが、うつから派生している心理的な問題もあるため、うつ以外はお断りというわけではありません。心理相談を受けることに抵抗がある人や色々な事情で来られない人のために、村田さんが自宅に出向くというシステムもとっています。また、本人に代わって家族が相談を受けることもできます。

 やさしい笑みを絶やさず、穏やかな口調で語りかける村田さんは、こちらの話をじっくり聞いて大らかに受け止めてくれるお人柄。初めての人も安心して話ができることでしょう。

 「私自身がうつを経験したので、うつに関して強い関心と興味を持っています。最新の心理学的な知識や心理技法を生かして、その人に合った方法で対応していきたいと思っています。何百通りもあるアプローチの中から、どの方法を選ぶかは、一人ひとりと相談しながら決めていきたいですね。もし、『気分が落ち込んでいるな』『最近元気がないな』と思ったら、遠慮なく電話でご相談ください。一緒に考えていきましょう。もちろん秘密は固く守ります」。

(取材年月:2010年10月)

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