(以下、読売新聞【京都】から転載)
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府内外国人アンケ 孤立低い防災意識
地域との交流が少ない外国人ほど、防災意識が低い傾向にあることが、府国際センターなどが府内に住む外国人を対象に行ったアンケートでわかった。同センターは結果を参考に、府内に約5万1800人いる外国人と地元住民との交流イベントを充実させ、防災情報の発信を強化する。(南暁子)
同センターと外国人の防災教育に取り組む市民グループ「『やさしい日本語』有志の会」が2012年11月から今年1月、20歳以上の966人を対象に初めて実施。52・4%にあたる506人が回答した。
この結果、災害時の指定避難所がどこかを「知っている」と答えたのは24・5%、地域の防災訓練などに参加したことがあるのは34・5%にとどまった。訓練に参加したことがない人は、「あることを知らない」「参加の仕方がわからない」などと答えていた。
また、災害への備えを「していない」と答えたのは、社会人(290人)で48・3%、留学生(201人)では64・2%に上った。
このうち社会人について、町内会行事の参加や地域住民とのあいさつの頻度などを元にした「交流度」の平均点を算出。「(備えを)している」と答えた150人は2・28点と、「していない」と答えた140人の2・02点を上回った。「していない」と答えた人の半数近い67人が、在住歴1年未満だった。
同センターは「日本の在住歴が長く、住民とのかかわりが強いほど防災意識は高まる」と分析。
全体の約8割が会員制交流サイト「フェイスブック」(FB)を活用していることを踏まえ、センターのFBページで災害情報を発信するほか、地域の防災訓練に外国人が参加しやすいように、通訳を派遣する態勢を整えることにした。同センターの担当者は「外国人は、地域活動の担い手でもある。多くは自治会に加入せず孤立しがちなので、住民側からも歩み寄ってほしい」と呼びかけている。
(2013年11月22日 読売新聞)
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府内外国人アンケ 孤立低い防災意識
地域との交流が少ない外国人ほど、防災意識が低い傾向にあることが、府国際センターなどが府内に住む外国人を対象に行ったアンケートでわかった。同センターは結果を参考に、府内に約5万1800人いる外国人と地元住民との交流イベントを充実させ、防災情報の発信を強化する。(南暁子)
同センターと外国人の防災教育に取り組む市民グループ「『やさしい日本語』有志の会」が2012年11月から今年1月、20歳以上の966人を対象に初めて実施。52・4%にあたる506人が回答した。
この結果、災害時の指定避難所がどこかを「知っている」と答えたのは24・5%、地域の防災訓練などに参加したことがあるのは34・5%にとどまった。訓練に参加したことがない人は、「あることを知らない」「参加の仕方がわからない」などと答えていた。
また、災害への備えを「していない」と答えたのは、社会人(290人)で48・3%、留学生(201人)では64・2%に上った。
このうち社会人について、町内会行事の参加や地域住民とのあいさつの頻度などを元にした「交流度」の平均点を算出。「(備えを)している」と答えた150人は2・28点と、「していない」と答えた140人の2・02点を上回った。「していない」と答えた人の半数近い67人が、在住歴1年未満だった。
同センターは「日本の在住歴が長く、住民とのかかわりが強いほど防災意識は高まる」と分析。
全体の約8割が会員制交流サイト「フェイスブック」(FB)を活用していることを踏まえ、センターのFBページで災害情報を発信するほか、地域の防災訓練に外国人が参加しやすいように、通訳を派遣する態勢を整えることにした。同センターの担当者は「外国人は、地域活動の担い手でもある。多くは自治会に加入せず孤立しがちなので、住民側からも歩み寄ってほしい」と呼びかけている。
(2013年11月22日 読売新聞)