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研修会:外国籍生徒の県内高進学、他県の方策に学ぶ--福井で29日

2010-01-28 12:04:23 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【福井】から転載)
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研修会:外国籍生徒の県内高進学、他県の方策に学ぶ--福井で29日 /福井
 ◇高い言葉の壁

 外国籍の子どもたちの高校進学について考えようと、県国際交流協会は29日午後1時半から、福井市宝永3の国際交流会館で研修会を開く。外国籍の生徒への優遇措置を設けている三重県の国際交流財団職員を招き、他県の取り組みなどを学ぶ。協会は県内の学校関係者や日本語教師らの参加を広く呼び掛けている。無料。【幸長由子】

 県内の高校への入学は、外国籍の生徒でもすべて同じ条件で受験に臨まねばならず、「言葉の壁」が進学の高いハードルとなっている。県国際交流協会によると、日本語で日常会話ができる生徒でも、国語や日本史では普段使わない言葉や日本文化の予備知識が必要で、受験に対応できる日本語を習得するには長い年月が必要だという。また、漢字の多い「入試要項」を読むことができないため、親や生徒自身がどんな高校があるかや入試の仕組みについて理解できていない現状もある。

 三重県では、90年代から外国籍生徒に対して、通常の入試の代わりに「母語による作文と面接」を課す「特別枠」を設置。日本の教育制度や受験についてまとめた「高校進学ガイドブック」をポルトガル語やタガログ語など6カ国語に翻訳して、各地で進学ガイダンスを行っている。

 文部科学省によると、08年時点での県内の日本語指導が必要な外国人生徒は117人。うち中学生が48人で高校生が1人。同省は「外国人生徒に対する法的規定がない」として、高校進学に対する措置を各自治体に一任しているのが実情だ。県国際交流協会は「研修会を機に県内でも何ができるか模索していきたい」と話している。前日までに申し込みが必要。問い合わせは同協会(0776・28・8800)。