たろの日記ページ,gooブログ版

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ただより高いものが無い…というのは忘れられたのか?

2012-03-11 17:06:18 | 時事
不思議に思ったこと。福島原発事故について民間調査委員会が調査結果を発表したっていうのは数日前にTV等で聞きました。そのまとめたレポート400ページくらい?がどうやら本になって売り出されるらしいのですが,レポートが有料であることに疑問を投げかける声がちらほら。そこから発展して調査自体が信用できない…みたいな声まで聞こえてきました。

えっ?,どうして?っていうのが正直な感想です。調査結果を本にして売ると,それは信用できないのでしょうか?。確かに事故の調査結果は誰にでも広く読めるようにしておくべきという意見はわからないでもありません。じゃぁ,そうだとして,それを調査して本にまとめるのは誰が費用を捻出してやるべきっていうことなのでしょうか?。ボランティア?ボランティアでも調査には経費はかかりますよね?。

公的な報告であるべきというのはわかりますが,じゃぁその経費を国が出したり,事故の当事者である東電とかが出したら,それって「民間調査」って言いますかね?。そういう調査の方が「胡散臭い」と言う人は言うんじゃないでしょうか?。そもそもその本は一冊1500円位なんですよね?。400ページの本が1500円というのは,普通に考えれば実費程度でしょう。部数によりますがたいした儲けがあるとは思えません。1500円が高すぎて手に入りませんか?。まぁそういう人もいるでしょうけど,そうかなぁ,マンガの単行本2冊程度の値段ですよね。

政府でも東電でもない第三者の調査が必要と思うのであれば,それの費用を誰が出すか?って話になり,自分が出します…とか自分が寄付を集めます…っていうのなら判りますが,自分はお金を出さない,レポートを1500円だして買うのも嫌だ…っていうのはムシが良いんじゃないでしょか?。もちろん誰かが善意でお金を出すって言うのはありえるでしょう。でもそれを受け取るほうが強要するのは変だし,お金を取るから調査がおかしいというのもそちらの方がおかしな意見の様に思います。

もっとも,調査というのは,普通は何らかの立場があってバイアスがかかるものですから,調査の内容に納得がいかないという意見はそれはそれで判りますが,それが嫌なら別の立場の多くの調査を同時に走らせるしかなく,そうなるとますます経費がかかるはずです。

レポートに広告を載せればいいという意見も読みましたが,そうなるとやっぱりその広告を出す企業は何が狙いのなの?…とむしろ思ってしまいます。ある意味一番色をつけなくて済むのが実費を取るってことだと思うんですが。

ネットはただで使えるものがおおいのは確かですが,そこにはいろんな企業の思惑があり,結果的にその企業が儲かってるってことは,実際はめぐりめぐって我々は何かを負担している…ってことに皆さん気付かないのでしょうか?。ただより高いものは無い…ということわざが日本にはあったはずですが…もう廃れてしまったのかなぁ。

あと,余談。PDFにしてネットでばら撒けばいいという意見も読みましたが,それにしても経費はかかります。それに永く残すために本にするということが理解できない人がいるようですが,私はデータより本のほうが長く残ると思ってます。少なくともこれからいつ停電が来るか判らないのですから,ネットのデータなんてあてになりません;-p。電気に頼らずとも読めるっていう意味では紙の本にするのは趣旨にあってるのでは?と思いました。
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