たろの日記ページ,gooブログ版

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因果関係が証明できないということは目に見えて増えるわけでもない…ってことだけど…

2011-12-24 21:45:10 | 時事
ちょっと古くなったけど,先週のサイエンスZeroは「内部被ばくの実態を探る」というタイトルで福島原発の事故による内部被曝調査の話だった。チェルノブイリでの調査も引用していた。内部被曝と健康被害の関係はまだまだ未知の部分が多いとの話で,なかなかもやもやした内容ではあった。

現在内部被曝と病気との因果関係がはっきりとわかっているのは甲状腺がんだけで,白血病や膀胱がんについては,データが少ない…とのことだった。福島で放射線量が高い割りに避難地域としての指定がされなかった飯舘で行われた子供の甲状腺への被曝調査の結果をやっていたけど,チェルノブイリの子供に比べれば低い結果だったとのこと。

ふと思ったのが,因果関係がはっきりしないというのは,たぶんこれから何十年か経って仮に今回の原発事故の影響でガンになった人がいたとしても,たぶんその因果関係は証明できないのだろうなということ。それはなぜかというと,ガンは原発事故が無くても起きるからで,因果関係がわかるのは事故後明らかに増加しているということにならないと…とことなんでしょう。

でもたぶん,今後何十年か経ってガンになった人の中には,原発事故の影響だ…と思う人はいるだろうなぁと思います。世の中には様々なガンがありますが,その原因を特定できるものはほとんどありません。喫煙者が肺がんになってもタバコが原因かどうか(たぶん)証明できません。ガンの原因はそれくらい特定しにくいもののようです。

そうであると内部被曝でガンになる…とおびえることにどれくらいの意味があるんだろうか?…という気もしてきます。もちろん内部被曝でガンになる可能性はあるのだから,ガンの一因を取り除くという意味はあります。でもたぶん内部被曝が無くてもガンになる人は全国民の三割程度です。

自分がガンになった時,原因を特定したいと思いました。それは原因を特定できれば,それをやめることで再びガンにならないかもしれないとも思ったからです。でも結局は良くわかりません。お酒が原因かもと思ったので,お酒の量は病気前に比べ,はるかに減らしましたが,それでもわからないなぁと思ってます。ただ自分の場合,今再びガンにならないためには,それよりも体に疲れをためないとかストレスをためないことの方が利く気がして,そっちのほうを気をつけてます。これは原因をさけるというより体の抵抗力を上げるという事を意識してるということです。

…まぁとはいっても私自身も被爆を避けたくて食べ物を選んだりはしてます。避けても避けなくてもガンになる時にはなるのかも知れないと思いますが,でも無造作に取っていたら馬鹿にならない量になる可能性もありますから。ただ放射能を完全に避けるために神経質になるのも,ストレスばかりためて,抵抗力を下げるのも本末転倒な気もしてきました。

わたしは大切なことは原発とガンの関係を明らかにすることではなくて,なるべく(若いうちに)ガンにならないこと,(若いうちに)ガンで死なないことだと思ってます。どうもそう思ってない人が結構いるような気がするのは気のせいでしょうか。まぁ,いろいろ気をつけて生きるほうが元気が出る人もいるので,そういう人はいいのでしょうけど。
コメント
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