たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

危険な選択は時代で変わる

2011-12-04 13:49:00 | 時事
先週インフルエンザの予防接種を受けました。子供が出来てインフルエンザの予防接種を受けるようになったので今年で三年連続。でもそれ以前はおそらく大学に入って以来受けていなかった気がします。高校の時受けたかどうかも良く覚えてません。ただ小学校の頃に何かの予防注射を受けた記憶があります。ただ病院じゃなくて学校で受けたような,そんな記憶があります。インフルエンザだったかどうかは謎。

その時の記憶で,一本の注射で何人かまとめて注射を受けてました。そう集団接種です。今でこそ注射針を使いまわすなんてご法度で,予防注射だろうが,病気の治療だろうが,採血だろうが,使った針は医者ですら素手では触らずに捨ててます。あの大量の針はどう処理されるんだろう?。溶かして金属かなにかにするんでしょうか?。

話がそれました。今は注射針経由の感染を恐れますが,当時はそういう認識はありませんでした。多くの人はそういう認識はなく,おそらく多くの子供たちに予防注射をすることを優先して,針も使いまわしたのでしょう。もちろん専門家の中には針で病気が感染するという可能性を疑っていた人もいるでしょうが,あまり定説になってなかったのかもしれないし,それより感染症の方がまだまだ恐ろしかったのかもしれません。そういえば戦後間もなく子供に散布されたDDTも,いまは人体に使うには危険と言われてますが,当時は,危険性を認知してなかったし,それよりダニやしらみによる病気の感染を抑えるのは効果があったのだろうと思われます。

今考えたらトンでもない…と思われるような処置が以前されたいたというのは,その危険性がわかってなかった場合,または,その危険性よりももっと危険なことがあって,それを抑えるために優先した…ということがあるように思います。いまだともっと有効な手立てがあっても,当時わかってなかったという場合もあります。私は小学校に入るくらいのとき,当時は昭和40年代,扁桃腺の手術を受けましたが血が止まらず200ccの輸血を受けました。そのせいで,献血が出来なくなってます。その後の検査でB型もC型も肝炎ウィルスは持ってないことはわかってるんですが。…で,5年前に膵臓を取り出すような手術をしたから,また輸血をしたかというとしませんでした。今は自分が出した血をまた集めてたぶん精製かなにかして,体に戻す方法があるそうです。人工血液もある程度使えます。手術前の説明でも,それらを優先し,駄目な場合だけ輸血をすると聞いてました。輸血のリスクの考えるようになったということでしょう。ただそれでも輸血をしないと助からない場合は,輸血をします。だから今でも献血では血が足りないと言ってます。

そのうち,ガンになったら内臓を取り出すなんてなんて乱暴なことをやっていたんだ…とかいわれるようになるかもしれません。

つまり何が安全で何が危険かは時代で認識が変わります。また危険なことも,それより危険なことを防ぐために使用されることもあります。それはある意味仕方がないと思います。それを後になって,あの時危険なことをした…というのは,すこし無理があるように思います。いや,むしろ私は絶対安全なことなんってそうそうないのでは?という気もしてます。より危険が少ないことを選んでるだけなので,それは状況で変わるものではないでしょうか?。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする