たろの日記ページ,gooブログ版

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職業として実名をさらすということ

2011-07-24 21:15:13 | 社会
匿名日記でtwitterやfacebookで実名をさらすのは恐ろしいと言うのを読んで,そうだね…とは思ったんですが,一方で実名でやること自体を過度に怖がるのもどうかな?という気もしました。

facebookは実名が前提ですが,それ以外のTwitterやmixiは任意だし,ブログもそういう強制力はありません。ですが,そういうサービスでも実名でやっている人たちはいます。主に芸能人,文筆家,芸術家等。そういう人たちは自分の名前を広げることによって活動を広げます。ですから,公式ページは実名(芸名である場合もありますが)でやるのが当たり前です。そしてそういう人は一般にプロフィールが知られていたり自分で書いていたりします。もちろんそういう人たちが実名のページ以外に匿名で活動をしている場合も多いでしょうが,実名のページが誰でも観られるところにあるというのは事実です。

ふと思うと,そういう人たちはこういうメディアに出るような人以外にも結構います。特にネットじゃなくて,それぞれのメディアで名前は人となりが誰でも観られるところにあったりします。わたしの一番身近なところじゃ学者。論文を書いたことがある人なら,そこには名前と所属,そして略歴がオープンにされてます。そういえばTwitterとかでも大学の先生は実名でやっていたりしますが,こういう人たちは名前と人となりを隠さないことに慣れているわけです。他にも会社の経営者とかもそうです。よくよく考えると,実世界では結構その人の人となりをさらす必要がある立場の人っていうのはいるのです。

じゃぁそういう人たちはひどい目にあってるかというとそうでもありません。それは最初から自分の名前や経歴がさらされているから…という前提で行動しているからです。ネットでも軽口を吐いていても,叩かれるようなきわどいことは書きません。特定の人にあてたような文章もあまり書かないし,自分の家族や住まいが特定されるような事も書きません。当たり前ですが,違法行為をしたようなことも書きません。

そういう意味では,匿名でなくても,それなりの行動をすればそこまで危険ではないように思います。もちろん,そういう分別あるような事をするならネットをする意味がない…という人もいるでしょう。そういう人はやらなければいいだけだと思います。ただわたしの印象では,自分の名前をさらして仕事をする人の方が,社会的地位が高くなる傾向があり,リスクを負って分別のある行動をするということ自体が,利益があるようにも思います。

大学生が中学生にネットリテラシを教えるという記事を読んだのですが,ネットに個人情報を載せるメリットを考えろと言ったそうです。確かにそうで,まずはネットに個人情報を載せる怖さを知るべきですが,載せることとのメリットと,それでいて載せる場合に気をつけることまで理解して初めてネットの社会で生きていくという事のような気がします。

ネットの社会は変化が早くリテラシの考え方もどんどん変わっていきますが,実世界も含めて基本的な考え方はそんなには変わらないのかもしれません。実世界で名前を背負うことにメリットとリスクを考えれば,おのずとネットでのあり方も想像できるように思います。
コメント
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