たろの日記ページ,gooブログ版

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赤塚不二夫というトリックスター

2008-08-10 12:15:27 | 音楽・アート
赤塚不二夫氏がなくなって今週はちょっとした話題だったように思います。わたしはもちろん赤塚作品は漫画,TVともに幼少時からお世話になった世代ですが,わたしが物心ついた頃には,すでに巨匠だったので,どのように有名になってかという時代の空気はしりません。
ただ,いつくらいか,わたしが子供の頃TVをみると良く赤塚不二夫がTVのバラエティとかクイズ番組とかに出てるのを観ました。ふと思うと,いま漫画家でどんなに有名な人でも,TVに良く出ているような人はほとんどみません。やくみつるくらいか?。マンガ夜話とか,専門的な番組に出てる人はいますが。
わたしが子供の頃というよりは正確にはもっと前になるのでしょうが,TVは創成期で,TVにはいろんな人が出てました。放送作家や作家,翻訳家とかがTVに出てるっていうのはよくある話で,大橋巨泉とかも翻訳家から放送作家をへて司会者とかになってました。漫画家も当時は新たに脚光を浴びてきた職種で,赤塚不二夫のTV進出も,そういう中での試みだったのかもしれません。
今はTVでTV関係者以外で顔出しするというと学者が多いのですが,制作側と完全に分かれている印象があります。昔のTVに漫画家や作家が出てるのは,一緒に製作スタッフとして入っている感じがして,なんか渾沌とした手作り感がTVにはあったなぁ,とか思いました。
TVやマンガというメディアが成熟して分業が進んだからなんでしょうが,それゆえにそれぞれの純潔感が増し,クオリティが上がっているもの,ごった煮な感じがなくなって,少しさびしい感じもします。
マンガ家がTVとかにでて制作とかに積極的にかかわっていくっていう試みは,もしかしたらもうでてこないのかもしれません。そして赤塚不二夫氏はその最初で最後の漫画家だったのかも,そんなことを思いました。
コメント
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