たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

昔の食事が本当に健康に良かったのか?という疑問

2007-03-02 15:07:24 | 医療・福祉
知り合いのところで知ったお米の話を読んで…。あぁ,自分ってお米の味とか銘柄に無頓着だなぁ,と思いましたが,後半の部分に反応します。

日本人が一日八膳ごはんを食べていた,一食にすると平均二膳半という話を聞いてちょっと驚きました。ちなみに江戸時代まで一日二食だった気がするけど,大正時代の話なんですね。
という話を聞くと,ごはんをそんなに食べたらおかずが食べられないのではないか?とか,白米ばかり食べたら体に悪いのではないか?とかちょっと思いました。まぁでもわたしも学生の頃は一食2膳以上食べておかずも食べてましたけどね。白米が体に悪いというのは,脚気になるとか,ちょっと炭水化物として純度が高すぎないか?という気がするだけで,玄米とか雑穀とかを一緒に取るならいいかと思いますが。
まぁリンク先の文章で言いたいのは高蛋白高脂肪の食事が良くない…と言いたいのでしょうからお米だけ食べて暮しましょう…と言ってるわけではないと思いますが…ちょっとそう取りかねないかなぁ:-p…。白米にフリカケだけですませる人が出てこないかと(笑)。

で,高蛋白高脂肪が食の西欧化だというのは同意だし,それで癌とかが増えてるだろう…ということは,科学的な根拠があるのかは知らないのですが,あまり反論はありません。現にわたしは現在牛肉豚肉をほとんど食べてません(牛肉はここ半年買ってもいません)。お肉を食べないと,揚げ物や炒めものも減るので,結果的に脂肪分も減ってる気がします。
でもご飯の量が増えたかというとそうでもないのですよね:-p。現在わたしは野菜をたくさん取るようにしてるのと,とにかく食べるものの種類を増やすようにしてるので,ご飯がそんなに食べられないのです。野菜も葉物だけではなく,根ものやイモ類,あと豆とかを結構取るようにしてるので,お腹にかさばるし,あと蛋白もそれなりに取ってます。まぁ魚や鶏肉はそれなりに食べてますが,一種類ドカ…と食べるよりは細々と食べるようにしてます。
というわけで,わたしの非西洋化というのはお米をたくさん食べるというよりは野菜や雑穀をたくさん食べるということになってますが,さてどっちが体にはいいんでしょう?。

もう一つ突っ込み。良く西洋化で癌が増えるとか肥満が増えると言いますが,肥満はともかく死因の癌が増えてるのは,寿命が延びたのが一番の原因ではないか?と思ってます。平均寿命は幼児の死亡が減ったからと言うのもありますが,実際は年寄の寿命も延びていて,昔は50才越えたら肺炎とかでいつ死んでもおかしくなかった。50で死ねば現代人でも癌になる前に死ぬ場合がほとんどでしょう。日本古来の食事が良かった…という場合,平均寿命が現在よりずっと短いとか,体格がずっと小さい…ということまで肯定することになると思うけど…と。
あと大正時代にご飯八膳は驚いたけど,江戸時代とか,さらに前はどうだったんでしょうね?。お米の生産量は(飢饉の時期を除くと)結構十分にあり,農家が米を食べられなかったというのは実は嘘らしいという話を井沢元彦氏が書いていたように思いますが,やっぱり大量にお米を食べておかずを食べないような生活だったのでしょうか?。白米を食べるようになった江戸時代の都市部では脚気が流行って白米が決して完全食ではない…ってことだったと思うのですが。
それから,いろんな種類をまんべんなく食べようと言うのは,今は健康にいいと言われていて,わたしもそれを心掛けてますが,これだって近代以前は難しかったのだと思います。もちろん安定して食材が得られないから,その辺の山野でいろんなものを取ってきて食べた…というのもあるかも知れませんが,自然の食材は取れる時期は大量に取れるので時期により偏りがあったと思います。日本人は毎日違うものを食べてますが,外国はほとんど毎日同じものを食べて過ごしている国がほとんどです。日本だって昔はほとんど,毎日その時期に取れた野菜を味噌煮とかして食べていただけではないか?…とは思うのですが…。

というわけで,良く見掛ける「昔の食事=健康」という図は,そこで挙げてる昔の食事もちょっと違ってるのではないか?と思うし,そこで言う健康(寿命50年?)も本当にそうなのか?とは良く思います。
でも,毎食カツ丼とかラーメンとかを食べるのは良くないと思いますよ:-p。おかずをたくさん食べるのであれば,ご飯主体は悪くないとは思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする