京のたんぽぽ日記

海外旅行や日本旅行を中心に、京都の美味しいお店の紹介なども。
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東北旅行13 東照宮三猿の教え

2016-06-19 11:37:00 |  国内旅行

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東北旅行13 東照宮三猿の教え
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東北旅行19 明治の館~京都

東北の旅12 日光山輪王寺・東照宮五重の塔の続きです。

3月6日(日)

 東照宮表門

さて、表門を入っていきます。
表門の左右には、にらみの効いた仁王像が。。
結構迫力ありますね~。

日光東照宮三神庫

表門を抜けると、まず見えてくるのが日光東照宮三神庫。
屋根の金色が綺麗。。

あぜ倉造りになっていて、
お祭りに使われる道具装束が保管されているそうです。

門に近い方から、下神庫(しもじんこ)、中神庫、上神庫です。
この写真では、コの字型の正面に見えているのが下神庫です。                       

上神庫は御宝蔵(ごほうぞう)ともいい、
もっとも重要な御神宝をしまっておくところだそうです。

想像の象

三神庫のひとつ上神庫の屋根下には、像と思われる動物の彫刻が
彫り込まれています。

像を見たことのない狩野探幽が話を聞いただけで下絵を描いたのだそうです。
それで、想像の像なのだとか。。

三猿、眠り猫、想像の象という東照宮の三彫刻の1つで、
像らしくもあり、像らしくもないちょと面白い想像の象ですよね~。

 

神厩舎(しんきゅうしゃ)の三猿

日光東照宮にある建物で唯一の素木造りである神厩舎、
神にお仕えする神馬をつなぐ舎です。

その周りには、猿が馬を守るという言い伝えから
8面の猿の彫刻があります。

その2番目の彫刻が、あの有名な三猿なのです。

三匹の猿の仕草から「見ざる・言わざる・聞かざる」と言われています。

これこれ。。これが見たかったんですよね。。

でも、思ったよりも小さい。。
でもでも、三猿には思った以上の教えがありました。

三猿の教え

「見ざる・言わざる・聞かざる」というのは、
幼い子供の教育は"悪い事を見たり・言ったり・聞いたりしない
ように育てなさい"という意味なのだそうです。

私。。

余計なものは見ない、いらんことは聞かなかったことにする
そしていらんことは言わない。。という意味かと
勝手に思っていたのですが、ちょっと違っていたみたい。。

この8面の猿の彫刻は、猿の一生を描いていますが、
猿の姿を通して、人間への教えを描いているようです。

①赤ん坊時代 生まれた赤ん坊を引き寄せた母親は、
       手をかざして子供の将来を見つめています。
       赤ちゃんは、母親を安心しきった表情で見つめています。

②幼年期   これが有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」
       幼少期には、悪いことを見たり言ったり聞いたりさせず
       良いものだけを受け入れさせ素直な心のまま成長させよ
       という意味だそうです。
       幼児の教育には環境が最も大切であるという事
       なのでしょうね。

③独り立ち直前 母親に背向けているような様子は人間の反抗期と同じ。
        親の手を離れ独り立ちするときの
        ちょっと孤独な猿の様子です。

④ 仲間と青雲の志 若い間には色々な可能性がある。
           大きな望みを持って仲間と上を上をと見上げる猿たち。
           青春の大きな夢を持っています。

⑤挫折と慰め  夢に破れ大きな挫折を知った猿は、友人に慰められ(左下)
        でも、立ち上がってその挫折を乗り越えていきます。(右上)


⑥恋に悩む猿  あぐらをかいて物思いに苦しむ猿。
        伴侶を得るための恋愛中の悩ましさを表しています。

⑦夫婦で乗り越える荒波 結婚して仲睦まじい2匹の猿。
            でも、2匹の前には人生の荒波を暗示する
            青い荒波が横たわっています。

⑧お腹の大きい猿  妊娠してお腹の大きくなった猿。
          もうすぐこの猿は母猿になります。     
        
そして、また①へと続いていくという訳です。

続いていく命、それを温かく育む愛、子育て環境の重要性、
自立の心、夢を追いかける大切さ、挫折を乗り越える力、
恋愛に悩み、夫婦で困難に立ち向かう勇気。。

人生の中での大切なことが凝縮されている感じですよね~。

そんな色々な事を、8面の猿の彫刻を通して
教えてくれていたのか。。
と日光三猿の教えに改めて感動でした。

そして、こちらも、三猿の教えに感動した主人です。

。。って、え。。?あれ?? 聞いてなかった?

 

 この、「三猿」を含む8面の猿の彫刻は、
6月中旬(ちょうど今頃ですね)に
40年ぶりに彩色の修理に入るそうです。

でも、修理中も修理作業は見えるようにするとのこと。
よかった。。せっかく来たのに、三猿が見れないのは残念すぎますもんね。 

  

さて、次は陽明門へ向かいます。

 

東北の旅14 日光東照宮・陽明門・唐門へ続きます。

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