『目に青葉、山ほととぎす、初ガツオ』がぴったりの季節だ。季節感をぴったりに詠んだ山口素堂は、約300年前、視覚、聴覚、味覚で、この季節を表現している。
ハウス栽培が盛んになり、野菜では特に季節感=旬の時期がなくなってしまいつつあるのだが、この季節、日中の陽射しが強い日を除いてウォーキングには絶好だ。
冒頭のことばを発した昔の人には、ハウス栽培も冷凍技術も養殖もなく、季節感があった。
しばらく雨が降ることもなく穏やかな毎日にどっぷりつかって、それを実感している。
特に、青葉が美しくやさしい。新緑がまぶしく目に映る。木が多い場所に行くと、ホトトギスの美しい鳴き声が聞こえてくる。鳥の絵をきっちりスマホのデジカメで撮影するのは難しいが、"青葉"や"カツオ"は簡単。
数年前に、本場高知で、出来立てのカツオのたたきを食べたことを思い出す。
『カツオのたたき』も冷凍技術が飛躍的に向上し、スーパーの店頭には年中、陳列されている。
季節感がだんだん薄くなってきている中で、たまたま訪れた産直売場に、とれたてのカツオが並べられていた。価格も手ごろだったので一匹買い求め、刺身で食してみたのだが、冷凍されたものとは違い、美味しく旬を味わうことができた。
ただ、生カツオは直ぐに食べないと日持ちが悪いのが欠点だ。
ことしも嬉しいシーズン到来だ。