あす1日で8月も終わり。ツクツクボウシがゆく夏を惜しむような鳴き声で少し寂しそうな感じを与える。
2014年夏、不順な天候に悩まされ、極端に暑い日があると、梅雨の名残のような豪雨、高知、広島などで大きな被害を出し、いまも集中豪雨の爪痕が残る。特に広島は、都市開発で土砂災害を予測できなかったのだろうかと行政にも課題を与えらえた。
今年は多雨で日照時間が短かったせいか、かんきつ類にも影響が出ている。NHKニュースによると、11月に収穫期を迎える温州ミカンの一部に、みかんの果肉が水分を多く含んで急激に肥大し、皮が破れてしまう「裂果(れっか)」と呼ばれる現象が起こっているというのだ。
「裂果」の実は、商品として出荷できないことから一つ一つ手作業で取り除く作業が行われ、いつもの年より多い雨の影響がミカンに出ている。
夏を感じさせた日数は実感としてかなり少なかったが、数年前から言われている地球温暖化の影響はあちこちで出ていた。
セミの鳴き声から少しずつ虫たちの鳴き声へと変わっていく。虫たちは温度変化を体で分かっているというが、まさに今年の夏は蝉の合唱が煩いとまで感じなかった。
いつもの夏休みだと昆虫採集に出かける家族連れによく出会うのだが、ことしは数えるほどだった。
楽しかったかどうかは個人差があるものの、小中高校生は、長かった夏休みもあすで終了だ。