昼前の喫茶店

友人と外出した後、少々暑かったので久し振りに喫茶店に立ち寄ってみた。

電停近くの喫茶店はもう３０年余り続くやや古びた店だ。

入って驚いた。

ほとんどが高齢者。カウンターに一人、ソファーのボックスに二人組×３、私たちの近くのテーブルには一組。いずれも６５歳以上で中には８０歳近い元気なお年寄りが一人で座り、新聞や週刊誌に目を通していた。

・・・という我々も高齢者の二人だ。

父が生前、実家近くの喫茶店で時間つぶしをしていたという事を母から聞いたことがあったが、こう暑い日が多くなると散歩もそこそこに、涼しい喫茶店に入り、昼前の時間を楽しむのも良い。

近頃、喫茶店に入る機会がめっきり少なくなっていたのだが、この喫茶店の雰囲気もなかなか良い。

若い人たちはコンビニで販売しているセルフで入れるアイスコーヒーやスタバやドトールなどで"お茶"を楽しむようだが、古くからの喫茶店にはその良さがある。

こんなに繁盛している喫茶店を見るのは久し振りで、それなりにターゲットを高齢者に絞り、頑張っているのだなぁ・・と感心した。

世の中、これからまだまだ高齢化社会が続く。

元気な若者ターゲットの店が大いに賑わうのも良いことだが、高齢者がほっとする時間を持つ場所として、昔ながらの店でホットコーヒーを味わいながら飲むのも良い光景だ。