Frontier

よく歩き、よく眠り、そしてよく撮る毎日。生きてる限りは『フロンティアスピリット』で!いつまでも明るく元気に・・・

黄昏

2005年11月13日 | Weblog
 歯医者の帰りにいつものパソコンショップに立ち寄った。店内をうろうろしていると、もう30年以上の付き合いになる2歳年上の友人がすっと寄ってきて声をかけてきた。この友人は、昔からいろいろな機器に興味を持っていて、近頃は、少し古いPCを購入してはその機器をこつこつグレードアップするのが趣味のひとつとなっている。映像をDVDで保存しているらしく、2層式のDVDRLがついたIDEドライブを探していた。休日のカジュアルな服装はなかなかダンディそのもので、歩く姿は60歳を過ぎた感じはなく、目的のものが見つかると足早に姿を消した。趣味を持ち、目的に向けマイペースで人生を送っている姿に乾杯したい。
 
 昼食後久しぶりにゆっくり昼寝をし、今度はマイカーのリコール対策で車屋へ。このクルマ屋さんには高校時代の同級生が部長として勤めている。サービスにキイを渡し対策をお願いして携帯で同級生を呼び出す。突然だったが、社内にいたらしくすぐに出てきてくれほぼ1年ぶりに会う。営業担当らしくニコニコした笑顔を絶やさず「やあ、やぁ・・・、ちょっと痩せたと言うよりやつれたんじゃないん」『仕事が忙しいから・・・』中学時代からの友人でお互いに腹を割って忌憚のない話が次々に登場する。「定年になったらどうするん」『1ヶ月いくらぐらいの金があったらまあまあの生活できるかなー?』「年金だけでは無理よなあ」『働き続けた方が長生きできるし・・・今の会社で?』「でも若い年下のやつらに指示されるのもなぁ・・」『上昇志向のある人は絶対無理よなぁー』「俺たち団塊の世代にはプライドがあるしなぁ。。。。。」退職後のこと、老後の人生設計、年金のことなどを時にはひそひそと時には元気よくざっくばらんに話し続けた。その時間20分から30分程度。「○○さまですね。ライトのスイッチ交換終了しました」サービスフロントの社員がキイを持って来てくれた。この後、友人との話は数分続いたが私にも次の予定があったため店を後にした。

 ともに団塊の世代の二人、就職してから高度経済成長が続き一時はベースアップが大幅にあった時代もあったが、今後は企業としても、良くてヨコバイ悪くすると下降線を辿るというのが相互の認識だった。
二人とも民間企業のサラリーマンをまもなく終えようとしているが、共通の意見は公務員などのいわゆる「官」は天下り先が我々の同年齢だと決まっていて、定年後の生活設計もできているのに、われわらはこれから慎重に設計をしておかないといけないという事。

 小さな政府を目指す小泉さんに市井の切実な声が届いているのだろうか!!分かっているはずなのになぜ「官」や「官関連」がこんなに優遇されるのだろうか。 

 次の場所へ移動する車の中から見える西の空は、黄昏に染まっていた。
 
コメント
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