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昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

竹富島の「喜宝院蒐集館」で見た「ハジチ」

2007年04月28日 | 沖縄の旅
 
八重山旅行の一番の想い出は4月25日にも掲載した竹富島の「喜宝院蒐集館(きほういん・しゅうしゅうかん)」の「上勢頭(うえせど)館長」のお話と、コレクションです。
美しき南の島「竹富島」を島の住民が力を合わせて地道な努力で守っておられるお話に敬服しました。

この美しき南の島にも琉球王朝-薩摩藩-江戸幕府支配の時代に奴隷のように扱われた時代があり、過酷な人頭税が課せられていたようです。
又、太平洋戦争の時代苦しみ、米軍による占領時代を乗り越えてきた歴史があります。

美しい風景、ゆったりした島の雰囲気と合わせて、島の生活や、島の歴史を語る「喜宝院蒐集館」のコレクションを見せて頂いたことで「竹富島」に来て本当に良かったと思います。

写真1段目は、喜宝院蒐集館・喜宝院です。
先日掲載の「藁算」(わらざん)をはじめ、約4,000点のコレクションがあり、「上勢頭館長」のご説明は名物となっているようです。

写真2段目は、竹富島にある「人頭税廃止百年記念之碑」です。
人頭税は、1902年(明治35年)まで続き、島々の民衆を苦しめていたようです。

写真3段目は、「喜宝院蒐集館」に展示されていた「針突(ハジチ)」の写真です。
説明書きには「入墨の老婆 手に弓矢の入墨して結婚式を行った○○イサミさん 明治八年生(九五才)」とあります。
4月5日に掲載した「名護博物館」に展示されていたハジチとくらべてご覧下さい。

写真4段目は、石垣市登野城「みんさー工芸館」の二階に展示されていた沖縄の島々のハジチの模様から一部を撮ったもので、島により模様が違うようです
上の写真と、竹富島の模様は同じで、石垣島の模様と似ています。
沖縄本島の模様は少し違い、「名護博物館」のハジチの写真に見える模様と一致するようです。

沖縄ではハジチを施す「針突師(はじちゃー)」という職業があったそうです。
沖縄の島々を歩いては各地で女性にハジチをしていたようです。
貧しい庶民にはハジチの費用はかなりの負担だったようですが、結婚前までに少しずつ完成させ、嫁入り道具のような価値があったのだろうと想像しています。


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