妻の油絵「竹の子」です。
初夏の味覚を代表する竹の子の力強い姿が描けたようです。
濃い栗色の皮が産毛のような軟らかい毛に覆われた質感が伝わってくるようです。
竹にも多くの種類があるようですが、直径が20cm近くのこの太い孟宗竹[もうそうちく]の竹の子には強い生命力を感じます。
青果売り場で、皮が濃い栗色の竹の子を見つけると、旬を感じ、食欲を掻き立てられる私ですが、竹の子が地上に伸びて日に当たると、濃い栗色で、アクの強い竹の子になってしまうと聞くと複雑な気持ちになります。
竹の子は、地上に伸びる前、少し出た芽の先端や、表土の盛り上がりで見つけて掘り出したものが、アクが少なくおいしいとされ、薄い茶色の皮が目印だそうですが、百貨店などに陳列されていても薄い栗色にはどうも食欲が感じられません。
多分、濃い栗色の皮の安い竹の子を米糠でアクを抜き、おいしいく料理してくれた妻のせいですね。