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妻の油絵「初夏の倉敷川」です。
今年6月20日、よく晴れて人もまばらな倉敷美観地区を散策した時の風景です。
商家の前に置かれた緋毛繊の赤色の長椅子と、川辺に咲く紫のアジサイの美しさに魅かれて描いたそうです。
6月初旬に梅雨入りして約半月たった頃、すがすがしい朝の倉敷美観地区でした。
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絵に描いたアジサイの写真で、一昨年の6月下旬に撮ったものです。
水面にも映るガクアジサイの清楚な姿が思い浮かびます。
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対岸へ行き、そばで撮ったガクアジサイです。
花盛りのガクアジサイ見つめると、実におもしろい姿をしていることに気付きます。
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写真下段は、接写したガクアジサイの花で、写真下段は、その一部を拡大したものです。
不思議な花の構造に興味をひかれ、調べてみました。
円盤状のガクアジサイの周囲に大きく開いた花は、「装飾花」と呼ばれる結実しない(実の出来ない)花だそうです。
「装飾花」の花びらと思われる部分は「萼(がく)」が大きくなったものだそうで、写真下段の中央の花には小さなオシベ・メシベも見られますが、実は出来ません。(写真下段の左右の花の中央にはツボミが見られます)
ガクアジサイの円盤状の中央部分にある花は、結実する花で、目立たない、たくさんの小さな花に虫を引き寄せ、受粉を促進させる役割と考えられているようです。
この「ガクアジサイ」の知能的な進化には感心します。
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写真は、山歩きで撮った野生のガクアジサイで、上段は開花初期(三次市作木町「常清滝」付近で撮影)、下段は、初秋の道後山(広島県北東部)で、たくさんのガクアジサイの実がなっています。
栽培種「ガクアジサイ」は、この野生種を改良したものとされ、原産国は、日本です。
一般に「アジサイ(セイヨウアジサイ)」と呼ばれる品種は、「ガクアジサイ」の栽培種がヨーロッパへ伝わり、品種改良されたもので、花に結実しないことから挿木で増やすようです。
一つの木に様々な色の花が咲く「セイヨウアジサイ」に魅了される現代の日本、ガクアジサイの清楚な美しさを見つめ直し、日本の伝統文化を思い起こして見たいものです。