昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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伊勢神宮別宮「月讀宮」の不思議

2009年09月20日 | 近畿地方の旅
5月4日7時過ぎに「松下社」を出発、7:30頃には伊勢市中村町の「月讀宮」に到着しました。

「月讀宮」は、伊勢神宮 内宮の別宮で、天照大御神の弟神「月讀尊」を主祭神とする神社です。



国道23号線沿いの裏参道口です。

参道口に2~3台の駐車場があり、利用させて頂きました。

御幸道路のすぐ脇にある表参道口よりこちらが落ち着いて出入り出来るようです。



「月讀宮」付近の地図です。

Aが裏参道口、Bが表参道口、Cも裏参道口と思われます。

①から②を経て右手上にある四つの社殿へ参拝しました。



参道②を右手に曲がると「手水舎」があります。



「手水舎」を過ぎ、③付近に二つの建物がありました。

手前は、板壁があり、倉庫のように見えましたが、向こうの建物は、壁のない柱だけの建物で、内宮・外宮でも見かけた形式です。

神事などが行われるのでしょうか。



左手に板塀に囲まれた小さな祠があり、後方には大木がそびえています。

この祠は、式年遷宮の御敷地[みしきち]に建つ心御柱覆屋のようにも見えますが、板塀に囲まれているものは初めて見ます。

又、式年遷宮の御敷地[みしきち]は、石垣の上の左手にあり、この場所とは違うようです。

板塀に囲まれ、参道脇にあるこの小さな建物は、私にとって今でも謎です。



四つの社殿に立て札があり、一番奥から「月讀荒御魂宮[つきよみのあらみたまのみや]」「月讀宮」「伊佐奈岐宮[いざなぎのみや]」「伊佐奈弥宮[いざなみのみや]」と並んでいました。

社殿を取り巻く新緑の森の美しさが印象的でした。



「月讀宮」の社殿です。

「月讀尊」は、「伊弉諾尊」「伊弉冉尊」の子供で、天照大御神の弟神、素盞嗚尊の兄神とされています。

このブログで、<2009-07-14 外宮別宮「月夜見宮」へ参拝>でも記載していますが、外宮の別宮に「月夜見宮」があり、祭神も「月夜見尊」とされ、「「月讀尊」と同じ神様です。

その記事にも少し書きましたが、天照大御神の弟神「月讀尊」が、内宮・外宮両方の別宮として祀られていることや、弟神「素盞嗚尊」が別宮に祀られていないことなど、とても不思議に感じます。



上段の地図④にある「宿衛屋」[しゅくえいや]で、お札・お守りの授与を行っている施設だそうです。

朝早く、まだご出勤前のようで、留守でした。



参道口から②付近で突き当った場所に式年遷宮の新御敷地があります。



①参道口を進み、②までの中間に「葭原神社」[あしはらじんじゃ]があります。

「葭原神社」は、内宮の末社だそうで、ここにも式年遷宮の新御敷地があました。



裏参道から「葭原神社」へ上がる石段です。

「葭原神社」の祭神は、「佐佐津比古命」「宇加乃御玉御祖命」「伊加利比売命」とされています。

「宇加乃御玉御祖命」は、稲荷神社の祭神と思われますが、他の二神は初めて聞く神様です。

5月連休の伊勢神宮の参拝の記録も「猿田彦神社」が残るだけとなってきました。


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