昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

境港駅周辺の妖怪漫画の世界

2007年12月17日 | 山陰地方の旅
9/24の山陰旅行2日目、雨上がりの朝、米子駅近くのホテルを7:30頃に出て、境港市の「水木しげるロード」の見物に行きました。
時間が早すぎたようで、人がまばらでしたが、写真が自由に撮れて助かりました。



写真は、駐車場と、駅の間にある交番です。
外壁に「鬼太郎交番」の看板があり、交番の中にもタスキ掛けの鬼太郎人形が見えます。
街中が力を合わせて「水木しげる」の妖怪漫画の世界を演出しているようです。



向って左は、JR境港線の終着駅「境港駅」で、「米子駅」と結ばれています。
JR西日本は、境港駅を「鬼太郎駅」、米子駅を「ねずみ男駅」とし、その間の14駅にも妖怪の名を駅名にしているようです。
8時過ぎ、駅前を歩いていると鬼太郎や、妖怪達の絵が描かれた電車が入って来ました。

正面は、「みなとさかい交流館」で、建物の裏手に隠岐の島を結ぶ隠岐汽船の乗り場があります。
境港駅の屋根が灯台の形ですが、隠岐の島と接続しているイメージを表現しているのでしょうか。



駅前にあった「水木しげる先生 執筆中」と書かれた像です。
子供達や、大人までもドキドキ、ワクワクさせる妖怪の世界が、水木先生と、鬼太郎達との会話で創られてきたのでしょうか。

ネズミ男の足付近の黒い石の台座が鏡のように磨かれています。
「水木しげるロード」にあるたくさんの妖怪のブロンズ象の台座も同じように磨かれていました。



境港駅前にある「鬼太郎ポスト」です。
街頭にある郵便ポストに「一反木綿(いったんもめん)」に乗った鬼太郎と目玉親父が飾られているもので、投函しても特に変わったことはないようです。

しかし、「みなとさかい交流館」の1階や、妖怪神社の隣に設置されている、「妖怪ポスト」に投函すると鬼太郎や、カニの絵をデザインした「妖怪消印」が押されるそうです。
確か、漫画では「妖怪ポスト」に投函すると鬼太郎に届くはずだったと記憶しています。



写真は、境港駅前にあった「河童の三平」の像です。
「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」と並ぶ水木しげるの代表作と聞きますが、漫画の記憶がなく、ストーリーもよく覚えていません。
機会があれば読んでみたい漫画です。



駅前に「麒麟獅子」と書かれたちょっと楽しそうに踊っている像がありました。

鳥取県東部から兵庫北部では空想の動物一角獣の「麒麟」を獅子頭とした「麒麟獅子」と呼ばれる獅子舞があるそうです。
金色の獅子頭と、赤い布の胴の中で、前足・後ろ足を二人で演じているようです。
また麒麟獅子の踊りには先導役の「猩猩(しょうじょう) 」が真っ赤な仮面と衣装をつけて一緒に舞うそうです。

お祭りの「麒麟獅子」見物にも改めて来てみたいものです。



駅前から歩道に曲がる所に「ガラッパ」と書かれたスマートな河童の像がありました。
昔の週刊誌に掲載されていた漫画家「小島功」さんの描いたカッパを思い出します。
「ガラッパ」は、南九州の妖怪的なカッパのようです。



歩道の脇にある柵の杭を真上から見たものです。
「鬼太郎」がデザインされていて、ここまでやるかと感心しました。
この他に鬼太郎の顔だけのデザインの物もありました。



駅のタクシー乗り場の横にある観光案内版です。
朝でしたが、ぼつぼつ観光客が増えてきていました。



「傘化け」と書かれたとてもかわいらしい妖怪です。
昔からおなじみの代表的な妖怪で、あまり怖さを感じない妖怪です。



「口裂け女」がいました。
大きな台座に小さな穴があり、その中に立っています。

「口裂け女」の噂が、小学校などで全国的に広まったことが昔にありました。
マスクをした若い女が「私、きれい?」などと聞いて来た時に「はい」と応えるとマスクを外して口が大きく裂けた顔を見せるそうです。
そして「これでもきれい?」と尋ねられ、正直に「いいえ」と言うと切りつけられると言った話が本当らしくささやかれていました。



駅前から通りの歩道を歩き始めた辺りにあった「青女房」です。
平安時代の女性の妖怪のようですが、大きく開いた口に小銭が入れてありました。

日本人は、何かにつけてお賽銭を入れるクセがあるようです。
まったく、開いた口が塞がりません。