高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

研究会!

2009年02月04日 07時18分18秒 | 工房

「今年は、工房の製作作品もどんどん新しい分野に変えていかなければ成らない」と、危機感を持っている。私の発想だけでは限界もあるし、どうしても、偏りがちに成る。以前から、工房のメンバーに「自分なりに何か作ってみて!」と言っても、なかなか出てこない。出てこないと言うよりは、出さないのか?

考えてみると、「新しいデザインを起こしても、具体的にどういう風に自分に利益が帰ってくるのか?」判らないからだろう。もっと、「自分の作品が、どういう形で販売され、具体的にどの位の収入になるのか?はっきり意識した上でないと物作りは出来ない。」自分の作品が、お客様に選ばれ売れた時の喜びを判ってもらわなくてはモチベーションは上がらない。

そこで、工房のメンバーに呼びかけ、ヤル気のある人だけで「研究会」を作ることにした。

工房の職人には、それぞれ違った生活条件の中で働いている。若くてこれから独立を目指す人も居れば、年金を貰いながら体力が続くまで工房の仕事をしたい人、主婦をしながらそこそこに、……。全員を同じ思いで引っ張って行くには無理があるのだ。やはり、「将来に向けて、自分のデザインを起こして前向きにやりたい!」と思う人だけを対象にやっていかないと、まとめるのに大変である。

第一回の集まりは、「研究会」の性質を話し合うところから、まづ、勘違いの無いように、

「これはあくまで、自発的な研究会にしたい!皆さん個人個人の作品つくりである。工房から依頼する注文では無い。」

「各自が作りたい作品を、研究会でいろんな意見を聞き磨き上げて行きたい。また、その作品を、どんな販路で販売するか?あくまで、工房オンセは一つの販売チャンネルだと思って頂きたい。工房意外で売って頂く事も全然かまいません。」

「当然、個々人の作品だから、リスクと責任を持って作ってもらう」  (通常、工房から依頼した試作品は、試作に掛かる時間には、時間給で対応している。また、どれだけ失敗しても、材料費は工房負担でやっている。)

「リスクを背負って、商品開発しないと、本当の意味での原価率も見えてこないし、責任も芽生えて来ない。」

「原則、月2回のペースで開催する。」

などなど、「研究会」をするに当たっての下地つくりと確認を行った。次回から、具体的な作品の話にしていきたいのだが、途中で空中分解してしまうかも知れない。

竹工房オンセ

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