バッグの染め直しです。
これは2年間店頭のショーケースに飾られていて、直射日光を浴び続けていたバッグです。
緑の濃い方が日の当たらなかった面で、黄緑色になっている方が、日光を浴続けた面です。
緑色が一番焼ける色です。
私も20数年バッグを作って居ますが、これほど退色した物は初めてです。
焼けた面の一部だけ、縦に緑色が残っているのは、おそらくこの部分に飾りケースの足か?何かがあり、ここだけ焼けなかったのでしょう。
緑色の上に緑色の染色をし直しても緑色にはなりません。そこで、了承をとって黒色に染め直す事にしました。
普段は染め直して刷り漆をかけるとほぼ大丈夫なのですが、今回は相当重症で、全然違う艶になってしまいました。
おそらく人の肌でも日焼けをして低温火傷をした様な状態になり、肌が爛れた様な状態になっているのでは?
このままお返しする訳には行きませんので、艶の無い焼けた面にもう三回程刷り漆をしました。
写真が仕上がった物ですが、殆ど違いが無くなりました。
普段、お客様が持つ時は、持ち歩いたり、色んな方向から日光が当たるので、この様なことは今まで一度も無かったのですが、今回のことで、また一つ勉強になりました。
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