12月22日(土)午後3時から、OBS開局55周年記念特別番組として「竹の芸術、ミラノへ」サブタイトル「海外進出目指す4人の竹工芸家」という題で1時間番組として放映されました。
どんな番組になったのか?自分自身も興味を持って見させて頂いた。手前味噌で言う訳ではないが非常に良く構成された良い番組になっていた。冒頭に油布さんが黒い背景の中でかっこよく「四海波花篭」を編む映像から始まる。この「四海波」と「4人の竹工芸家」を引っ掛けて番組は始まって行く。最初から「ほー!」。ナレーションも大げさになる事は無く、たんたんと4人の背景を説明していく、40年前の竹細工で始めて人間国宝になった「生野祥雲斎」の映像が出たり、現在の別府竹細工の現状などを織り込み、巾の広い番組になっている。4人の持ち味を偏ることなく淡々と追っているナレーションには好感が持てる。シャープな映像でカメラマンの左藤君の感性の良さが現われている。
番組の中で随所に出てくる「四海波花篭」。この花篭は江戸時代に作られた籠であるが、これほどシンプルで息の長い作品は無いと思う。完成されている究極の作品である。16本の竹ヒゴを使って、慣れたものであれば5分で作ることが出来る。初めて竹に触れる人にも指導をしてあげれば20分ほどで作り上げることが出来る。それも、一切の道具を使わないで、出来上がったものは旨く作れば、素人もプロもほとんど変わらない様な見栄えになる。四方に波がうねった様子が表現され、力強い花篭になる。また、紙を引いて、小物入れにしたり、イタリアではキャンディボックスにしたりと用途にも広がりがある。本数を増やしたり、長さを変えれば直系1メートル以上のオブジェにもなる。これほど、竹の弾力と柔らかさと力強さを表現でき、誰にでも作ることが出来るように昇華された作品は無い。300年以上経った今でも充分通用するデザイン性といい、本当に究極に完成された篭である。
この番組を見て、後に続く若い竹細工職人達への刺激になれば幸いである。竹職人は包丁1本で何処へ行ってもパフォーマンスできる。自分の持った技術の可能性を信じて、竹細工を続けて欲しいと切に思うものである。特に30代の大橋君が番組の中で小さな子供を抱えた家族のモデルケースのような形で紹介されている。現実の生活に追われながらも、将来の自分に投資している姿はとても共感を呼び、参考になると思う。若き竹職人へのエールとしてこの番組を見て頂きたい。
ありがとうございます。
4人で持ち味を生かして、一から自分たちの身の丈にあった、展示会が出来ました。ほんとに楽しい経験が出来ました。
若い、後から続く竹職人たちへの刺激になればと思います。
ありがとう。
素晴らしかったです。
高江さんも良い男に写っていました。
地味な竹産業がこれほど海外で評価されるのを嬉しく思います。
益々ご活躍されるのを刺激に私も頑張りますよ。
もちろん、録画しました、今度、大阪方面に行くのは3月12日から心斎橋大丸での「職人展」が一番最初です。その時に持っていきますから、来てください。今度は、ゆっくりお話したいですね。
大阪じゃ見られないので、もし録画してたら、見せてね。