高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

日本橋三越 初日

2010年01月07日 08時43分02秒 | 出張

昨日から、日本橋三越での職人展に出店。この催事は、年末年始を通じて2週間、全国から70社あまりの工芸の業者が集まる、日本でも指折りの大型催事である。私の所は、後半の1週間に出店させて貰う事に、やはり、正月は家族揃っていたいからね。

15_0074ヶ月ぶりの催事への出店で、お客様と話すのも久しぶりで何となくぎこちない・・・
実演道具のこまごまとした物の中に、忘れ物があったりなど、久しぶりだとミスがある。

会場の方は、昨日まで「空前の売り上げで推移している!」と聞いていただけに、期待して開店したのだが、残念ながら、午前中は静かなものであった。ガッカリ!
午後から、ぼちぼちと客足が増えてきて賑わいが出てきたようだ。私の所には、大きな買い物は無かったが、「名入れ箸」のお客様や花かご等をお買い上げ頂き、賑わいが・・

嬉しかったのは、先日ご注文で「水筒入れ」を作らさせて頂いた常連さんが来て下さった。
「こんな風に使っています!」と

15_010 水筒と竹筒の間に、素敵な古布をあしらって、おしゃれに使って下さっている。丁度、布一枚入れることでぴったりのサイズである。

この使い方を見て、随分参考になった。私たちがオーダーで作るときは、ここまでぴったりの大きさで作品を作る事は出来ない、竹のままぴったりの大きさで作ってしまうと、水筒の出し入れの時に、擦れて傷が付かないか?又は、反対に竹筒の籐の部分が磨耗しないか?と考えてしまうのである。
間に布のクッションを入れることで、密着性や磨耗のリスクを避ける事が出来るので、これから、こういったご注文の時での、提案の仕方が変わってくる、・・・良い勉強になった。

このお客様は、手作りの工芸品が好きで、上品でお洒落な私の大好きなお客様である。ありがとうございました。

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