goo blog サービス終了のお知らせ 

高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

研修旅行 2

2006年10月13日 13時43分00秒 | 職人仲間

2006_sinngama_1 美味しいちゃんぽんを食べた後、今度は「青花」のしん窯。青い異人さんや南蛮舟が全国のデパートで見ることができる有名なメーカーである。ここの工場長の橋口さんとも以前から同じ物作りをする職人どうしとして親交がある。彼はまだ30代にも関わらず、落ち着いた佇まいで、誠実な人柄が一目でわかる。絵を描く技術もさることながら、彼の人柄に参ってしまっているファンはたくさんいる。

しん窯さんの工場の中は本当に綺麗だ。チリ一つ落ちて2006_hasigutisannいない。絵付けをする人、上薬をつける人、型で整形する人、仕上げをする人みんな綺麗な職場で感心してしまう。この、回りの片付けがなかなかできないのだ。良い作品を作るには、まず、職場を片付けるところから始めないといけないね。 我が工房のメンバーも「ホー」とか「ヘー」と感心しきりである。

忙しい中、案内をしてくださった橋口さんにはこの場を借りてお礼申し上げます。全員に橋口さんの書いた湯飲みまで頂き本当にありがとうございました。これからも、息の長いお付き合いをお願いします。

しん窯に行くと8キロもある、でっかい猫が迎えてくれます。名前は玉三郎だそうです。この太い腹見てください。しん窯のホームページは

http://shingama.com/shingama.html

2006_tamasaburouです。

竹工房オンセ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

研修旅行 1

2006年10月12日 13時41分00秒 | 職人仲間

2006_syuppatu1 毎年、秋になり、忙しいシーズンを終えた時に工房のメンバーで研修旅行をしている。一昨年は宮崎で竹細工65年の大長老の所へ、昨年は久留米の濫胎漆器と草木染、そして今年は有田の窯元へ。出発前の記念撮影、パチリ。

天気も良く、絶好の行楽日和である。由布院から高速に乗り一路、伊万里に。

まず、最初に見学させていただいたのは私の親友の福衛2006_hujyemonn1門窯。今、有田や伊万里など焼き物産地 は不景気で大変である。簡単にできるプリント物やご多分に漏れず、中国から大量の安価な製品が氾濫しているからだ。そんな中、手書きに拘って着実にお客様の声に応えている数少ないメーカーの一つである。案内をしてくれた福山さん。いつもニコニコ。彼の一番の特徴はきゅっと上がった口角と張子の虎のように首を上下にいつも振っている。スマイル福ちゃんだ。誰でも受け入れることのできる心の広さが彼のトレードマークである。

2006_hukuemonn2右のコップが焼き上げると左の大きさになる。焼いたときの歪みや、色具合をいつも考えながら作品つくりをしているのだ。私は冗談ばかり言っている彼しか知らなかったので今回の研修で初めて焼き物屋さんだと判った?

2006_otoboke_hukutyann最後にひょうきんな福山さん。佐賀県に来たら「伊万里ちゃんぽん」がお勧めです。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠方より友来る  3

2006年10月11日 05時25分00秒 | 職人仲間

Photo_46 今日は突然新潟の友人、しな織りの職人「加納さん」が尋ねてこられた。加納さんは以前の職人仲間シリーズで7月17日に紹介している。

熊本まで個展の挨拶で九州に来ていたので、福岡のお客様と一緒に遊びに来てくれた。デパートの実演で会うときも、その後の飲み会で会う時もいつもこの作務衣姿がトレードマークである。本当のお仕事は米作り。今回も鹿児島まで特殊な菌を仕入れに勉強に行って来たそうだ。いつも飄々として気負いがない、肩の張らない、リラックスできる人だ。しかし、嬉しいですね。遠くから友人が来てくれるという事は!今後とも長いお付き合いをお願いします。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 7

2006年09月09日 09時20分32秒 | 職人仲間

20060907173430 鉄砲伝来の地、種子島、今は鉄砲を作っていないが、種子鋏が有名である。種子島には良い砂鉄が産出される。大分の竹同様、良い材料が取れる所にその工芸が発達する物である。種子島の鋏も切れ味抜群、私が今までに手にした鋏の中ではピカ一である。池浪さんの技術もさることながら、素材の良さが一番であろう。

池浪さんは頑固者である。催事にも包丁と鋏しか持ってこない、自分の所で作っている物しか持ってこないコダワリを持った商売が彼の性格を現している。  昨今、誰が作ったか?分からない、ひどい物になると日本製なのか?外国製なのか?分からない物まで仕入れてきて平気で販売している業者がいる中彼は自分のスタイルを貫いている。

催事場にいる時は作務衣を着て職人のおじさんであるが、夜、営業時間が終って夜になるとダンディ池浪になる。ロマンスグレイの髪におしゃれなジャケットを着こなしネオン街に消えていく‥‥‥。   

竹工房オンセ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東急の名物男

2006年09月08日 22時54分00秒 | 職人仲間

20060907175154 東急百貨店、催事の工芸部門に20年近くこの道一筋でやっている担当者がいる。普通、デパートは移動が多いので2~3年すると他の部署に移っていってしまうのだが、彼は他の部署から引き合いが無いのか?ずーとこの部署にいる。  多枝に渡る工芸部門でも、あらゆる物に精通している。本当に東急の名物マネージャーである。

デパート側の論理を押し付けるのでなく、業者の気持ちが判る、汲み取れる人間として信頼できる男である。外見はちょっと鳥的な風貌、少し取っつき難い感じがあるが、彼の言っている事、遣っている事、業者への態度、何をとっても一貫性があり信頼して付き合っていける。朝礼でもうだうだと注意事項を並べ立てない。「人間ですから間違いは誰でもします、もし間違っても私たちの方でフォローできますから、間違ったときは相手がある事ですから速やかに言って下さい」という言い方をする。これを普通のマネージャーの朝礼では売り上げと予算の数字のことばかりや注意事項として、「あなたたちが間違いと修正するのに私たちが大変だから間違わないように」という言い方をする。まるで北風と太陽の話みたいですナ。そのほか、幅広い人脈にも驚かされる。だれにでも媚びる事なく公平に接しているからだろう。  こんなにホメて書いたからといっても決して待遇を良くしてくれる訳ではない。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 6

2006年09月07日 22時15分00秒 | 職人仲間

職人仲間伝説の男、福岡秋月にある、小森草木染め工房の会長。現在八十を越しても現役バリバリで活躍している。一見、映画スターウォーズに出てくるマスターヨーダのような風貌だ!小さくて、可愛いらしい。しかし、一代にして、全国にその名を轟かせている帯屋を作り上げた。昨年工房を拝見させていただいたが、コンピュータ制御された自動織り機が何十台と並んでいた。全国のデパートのすべての店の催事に出店している、物産展の中で伝説の男なっている。以前は他の織り元と同じく、呉服問屋に卸しをしていたらしいのだが、みなさんもご存知のように卸値の数倍にもなって消費者の手に渡される。また、手形による支払いなど昔ながらの商売をしていたそうだ。  が、ある時、卸問屋の倒産に伴い数千万円の負債を背負うことになる。それから、血のにじむような努力で今日の地位を気づきあげた。小さな村々の公民館に帯を風呂敷で担ぎ、行商をしながら作り上げて言ったのである。人間の大きさは見た目や体の大きさではない、人としての器の大きさであり、辛抱強さであり、優しさなんだよネ。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あぶない二人

2006年09月04日 12時29分11秒 | 職人仲間

あぶない二人
私はホームページビルダーを使ってホームページを作っているのだが、先日からパソコン内で書き換える事はできるのだが転送する事ができずに困っていた。どこが悪いのか?皆目分からない。そんな時強い味方が現れた。福岡の桐工房のれい君。手慣れた手つきでパソコンをいじくる。あっという間に問題解決。♪!彼は実に良い青年で、周りの業者にも大変評判が良い。しかし、問題が一つ、隣りに座っている下駄屋の伊藤君と仲が良すぎるのだ。どうも怪しい。ちょっとはにかんで下を向く伊藤君、にっこり笑っているれい君。二人にしか分からない目と目の会話があるのだろう。《ここまでは私の妄想である》

しかし、今回の催事ほど気持ちの盛り上がらない催しは無かった、デパートの担当者が最悪であった。気が利かない、言葉使いが全然なってない。私は子供に勉強はほどほどでも、返事と笑顔ができれば良い。最低限、人としての気持ちの良い挨拶が出来ればいいと思っている。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男の着物

2006年08月21日 21時14分00秒 | 職人仲間

06_021 無事新宿伊勢丹での九州展も終えることができました。今年は高校野球が球史に残る名試合ばかりが続き感動を与えてくれた。しかし、その分か?どうか?分からないがお客様の入りが今一の催しになってしまった。そんな中、お馴染みのお客様が沢山顔を出して頂き、ありがとうございました。

最近、男の着物姿が良く見受けられるようになった。この写真の「Y」さんは、いつも粋な着こなしで顔を出してくださる。数年前、お母様へのプレゼントで私のバッグを買っていただいてから、いつも来ていただいている。今回は反対に「Y」さん手作りの手提げ袋を頂いた。ありがとうございます。今回は男の人からの反応がいろいろあった。着物の時に持つ、本格的な竹のバッグが無いのだ。特に伊勢丹本店には「メンズ館」が有名で、こだわりのある男の人が沢山来店されているのだろう。次回の催事の時は男物グッズを一コーナー作ってみよう。暑い夏に粋な男の着物姿はいいですなー、特にこの「Y」さんは優しい顔立ちとトレードマークの髭、かっこいい!06_027

今回はいつもの場所から変わって壁際の天井の低い、空調の利かないやりにくい場所であった。そんな中、幸いだったのは前の売り場の「屋久島の硯」屋さんの北山さんと知り合った事が何よりの収穫であった。本格的なこういった硯はお客様に理解していただくまで少し時間が掛かるものです。私たち素人には硯の石の良し悪しは分からないので、作っている人の人柄を見る。この人の作品は正直だ。

竹のバッグでもそうだが、今、中国生産のバッグを国産品と偽って販売されているものが多すぎる。中国生産の物を中国品とはっきりと表示して販売するのなら、それはそれで良い事だと思う。しかし「どうせ、素人は分からん」とうそぶく業者もいる。情けない事である。儲けに走って消費者を騙すことが、引いては自分の首を絞めているのだ。一般の消費者の方に言いたい、作品を見る目を付けて下さい。それができない時は売り手の人柄を見る目を付けて下さい。

竹工房オンセ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 5

2006年08月09日 05時21分00秒 | 職人仲間

20060807154320 東京三越本店、名古屋松坂屋本店、そして今回の広島三越と最近本当に久留米の濫胎漆器の「井上さん」と良く一緒になる。濫胎漆器とは読んで字の如く、お腹の中に籠を孕んだ漆器ということです。竹篭に漆を塗り重ねて行ってお盆などを作るのです。この濫胎漆器の業界もご多分に漏れず中国製品が氾濫しています。唯一の国産手作りに拘るメーカーでもあります。そんなポリシーが私のところと似ているので、ちょくちょく一緒に食事をしたりしていただいています。いつも出張先に自転車を宅急便で運んで朝早くツーリングしています。私が毎朝うろうろ歩くのと同じように毎朝自転車で走っているそうです。今回も最後の日は宮島まで自転車で行って(約25キロ)、「穴子弁当」を家族分買って、そこから自転車は折りたたんでJRで帰るそうです。九州人はみんな元気が良いな。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 5

2006年07月18日 20時00分00秒 | 職人仲間

お蔭様で名古屋松坂屋での「日本の職人展」も無事終えることができました。今回もたくさんの常連さんが顔を出して頂き、本当にありがとうございました。_010_4名古屋での職人紹介も今回が最後です。私の両隣で市松人形の「小島」さん。一週間ずっと座ったままだ。ご本人がお人形のように柔和な笑顔を称えて、ずーと、ずーと座っている。私などは実演であぐらをかいたり、販売に立ったりで姿勢を変えることで気分転換したり足の疲れを緩和しているのだが、この人ほど座り続けている人はいないだろう。以前一度一緒に飲んだことがあるのだが、腰の低い本当に優しい人である。黙々とお人形の顔を削っている、やはり、お人形さんを買われるお客様は心の安らぎを求めて購入されるのだから、ギラギラと脂ぎった職人が作っているより小島さんのような涼しげな方が作っているほうが良いですよね。

反対側のお隣さんは岩手県から来ている吉村さん。鯨の歯を削って、ペンダントやブローチ、置物などを削っている。この人も一日中作業している。準備日も奥さんが飾り_011_1付けをしているのだが、ご本人はお構いなしで歯を削っている。きっとB型ではないだろうか?鯨歯職 人としての顔と、パソコンおたくの顔を持っている。家には50インチのテレビの周りにたくさんのパソコンが囲み24時間自動でいろんなものをダウンロードさせているそうだ。私もパソコンで判らないことを聞いてみるのだが、専門的過ぎるのと東北弁なので良く判らなかった。

最後の紹介は真打登場で、福井県の「船箪笥」の勝木さん。船箪笥とは江戸時代に北前舟など、海路による交易が盛んな頃、船が難破してもその気密性から海水が箪笥の中に入らずに浮かんでいるように作られた物だそうだ。分厚い板に重々しい金具がこれでもか!と付いている。引き出しの中には財産を隠しておけるようにカラクリが施してある。男心をくすぐる作品なのだ。「お客様もきっと中小企_012_1 業のオーナー経営者が多いのではないだろうか?」自分の今までやってきた仕事に対する御褒美として、この箪笥を買われると思う。作品と同様、勝木さんも一目見れば忘れられない風貌をしている。この写真では奥さんを隣にして優しそうな顔をしているが、頭の手ぬぐいを取るとツルツルのスキンヘッド、化粧をした時の歌舞伎役者のような風貌だ。私も始めて見た時は「なるべく近くには行くまい」と心に深く誓ったものだ。

いつか私もこの船箪笥に隠し物ができるくらいになりたいと、自分自身を奮い起こさせる作品だ。

竹工房オンセ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 4

2006年07月17日 22時52分00秒 | 職人仲間

_007_2 このお二人はカップルではない。栃木県の藍染職人「大川」さんとお客様。藍染の浴衣に竹のハンドバッグ、山葡萄の草履、‥‥「歩く伝統工芸」と大川さんはからかっている。この人はお客様に「いらっしゃいませ」と言わずに「こんにちは」と挨拶する。これはデパートでの接客ではちょっと珍しいことである。良く知ったお客様に「こんにちは」と言うのは、全然おかしくないのだが、まったく新しいお客様に「こんにちは」というのは彼の人柄が言わせるのだろう。親分肌で彼を頼っている職人さんはたくさんいる。この3年ほどで藍染めの色目といい、デザインといい、どんどん変わっている。

いつも背筋を伸ばしてピンと立っている。きっとこの姿勢が彼の人生観を表しているのだろう。

20060715192615 前回紹介した山形県「しな織り」の石田さんのところにいる職人「加納」さん。スローライフを地で行っているような人だ。ゆっくりとした話し口、落ち着いた物腰、しな織りという自然素材を扱うには一番適した人かも知れない。私のところのお客様とこの「しな織り」のお客様は大変共通性があるようだ。彼が言うには「高江さんのバッグを持ったお客様に声を掛けると非常に高い確率で買って頂いている」そうだ。普段、デパートに出てこない時は、有機栽培のお米を作っている。彼の作る玄米団子は絶品である。加納米蔵と名前が示す通り、米作りに人生を賭けている。彼のスローライフの生き方がお客様をゆっくり、ゆっくり包み込んでいる。

昨年、私の長男が新潟の高校に学校見学に行ったとき、わざわざ新潟空港まで迎えに来てくれた。本人は「すぐ近くですから何でも言って下さい」と言っていたが、後で地図を調べたら、車で1時間以上掛かる所から来てくれていた。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 3

2006年07月15日 21時24分52秒 | 職人仲間

20060715095402 今回は同じく名古屋松坂屋での「職人展」に参加している、籐細工の小峰さん。コミネと書いてオミネと読む。ご夫婦でいつも日本中のデパートに出店されているが、どこへいっても抜群の成績を上げられる。これは一重に、長年培ってきた技術と、若々しい感性と、お二人の人柄の賜物だろう。只今、73歳。70を過ぎてからホームページを作り、ブログも頻繁に更新されている。http://blog.livedoor.jp/sho_omine/ 

大したものだ。この前向きな気持ちが作品にも表れ、「今、何が求められているのか?いつも考えているのだろう!。籐製品でも、古くからあるものだけでなく、今の高齢者社会に合う用に、軽い籐の性質を生かした高齢者向けの介護製品をたくさん工夫されている。日々の積み重ねがどこへ行っても繁盛されている根本であるように思う。私も小峰さんを目標に頑張っていこう!

20060715100550 同じく東京から来ているすだれ職人「謎の中国人?、尾崎さん」。「すだれを編んでいるのだが、手で隠れて何をしているのかわからない。」そんな雰囲気の職人である。しかし、物事に動じることは無く、いつも自分のペースで、周りの人をからかっている。自分の世界を持っていることは職人にとって大変重要なことで、物作りをする上で何が作りたいのか?この基礎の部分がしっかりしていないと作っている作品も魅力の無いものになってしまう。彼の場合は回りに迎合されること無く自分の作品を作っていくのだろう。しかし、遊びでコースターを作っているところしか見たこと無いな!。

竹工房オンセ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 2

2006年07月10日 22時12分00秒 | 職人仲間

20060710111450 ちょっと目じりの下がった、山形県「しな織り」の石田さん。しな織りと言ってもほとんど知らない人ばかりだと思いますが、私も彼に出会うまで知りませんでした。シナノキの内皮を裂き、紡いで織り込んだ物、日本の衣料の原点になる織物だそうだ。手間隙が掛かりすぎてしまうため絶滅寸前のこの工芸品をよみがえらせたのは彼だ。目じりは下がっているが、心は熱い。とっても熱い。飲み仲間みんなそうだが、自分の作品を語らせたら1日中でも話す、自分の仕事に誇りを持って作っているのだ。こんな気の会う職人仲間で、いつか海外ででもグループ展ができると楽しいな。

20060710191642 満面の笑みを浮かべて喜ぶ彼女。おかげさまで日本橋三越の職人展もたくさんの方々にお出で頂き、無事終わることができました。彼女には特別ボーナスで隣に出展していた、岡山県の麦わら帽子をプレゼントした。やはり、女の人だ。なんどもなんども鏡を見てあれにしようか?これにしようか?迷うというより、楽しんでいるのだな。頭の中はこの帽子をかぶってどこに行こうか、次から次へと浮かんでくるそうだ。   でも、1週間ほんとうにご苦労様。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人仲間 1

2006年07月09日 20時49分00秒 | 職人仲間

新潟の銅器の島倉さん、彼20060709183945は昨年私のすぐ後ろに出展していた。本当にまじめで一日中金槌で叩いている。「村の鍛冶屋さん」とあだ名を付けた。暫しも休まず槌打つ響き。カンカンカン、カンカンカンとお客様が居ようが居まいが関係なく叩いている。くすんだ銅が叩くことによって光り輝いてくるのが不思議だ。均一に延々と。彼の性格に一番あっているのだろう。本当にいい仕事をする。今回は離れ離れの場所に出展になったので、槌打つ音が聞こえないのが残念だ。

また、来年会いましょう。

竹工房オンセ

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三越、職人展

2006年07月07日 22時09分00秒 | 職人仲間

20060706163056 只今、東京日本橋三越本店7階、催事場で行われている「匠の技、日本の職人展」でのデパートの担当者「K」さん。いろんなデパートに出店させて、頂いているが、本当に担当者の良し、悪しで一週間が重苦しい日になったり、楽しい一週間になったりする。この「K」さんは職人の立場に立って考えてくれる方だ。人懐っこい笑顔とこまめな配慮を本当に良くしてくれる。準備日のデパートのルールの説明会でも、デパートのルールと現場のキビとの温度差を一生懸命、訴えてくれた。気持ちがこもった言葉はちゃんとみんなに届いてますよ。これからも、われわれ職人の応援をよろしくお願いします。

今日はひとつお客様とのやり取りでヒヤッとした。娘さん夫婦とお母さん、気に入っていただいたバッグをお買い求めして頂いた。バッグに付ける根付を作り、いざ、箱に入れて渡そうとしたとき、持ち手の籐が一箇所はじいているところを発見。内心びっくりである。あってはいけないことである。キャンセルしてもらおうか?迷ったのだが、「少し、不具合を見つけました。すぐお直しすることはできますが少し、時間をもらえますか?」と素直に申し上げた。気持ちの良い方で「30分ほど他の買い物をしてからまた来ます。」と言って頂いた。待たせたお詫びに手作りのお箸を三膳、気持ちとしてお渡しした。手作りのものなので100%完璧には行かないときもあります。でも、そんな時、素直に悪いところをお客様に説明して、誠実なやり取りをしないとずっと後まで尾を引くのです。今回は本当に気持ちの良いお客様にこちらの心を救って頂いた出来事でした。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする