ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

内紛

2015-02-26 21:12:16 | 時事(国内)
兄弟間での内紛なら、一澤帆布などでもあったが、親子でしかも父と娘
というのは珍しい。

私は大塚家具で買い物をしたことがないので分からないが、同社は創業者
である父親が会員制という独特の経営方針により、他者よりも付加価値を
持たせた高額の家具を売ることで成長してきたらしい。

しかし近年、日本は長くデフレの空気に覆われ、安いものへと消費者は流
れていき、必然的に大塚家具も売り上げが低迷していった。
そうした時代の流れの中で長女が後継者に選ばれた。専務の長男がいるにも
関わらず、長女に会社を託したというのは、当初は「彼女なら…」という何
かがあったからに違いない。

そして長女は会社の大衆化を図り、安い家具を売り始めた。ところが時代は
すでに結婚と同時に家具屋に出かけていって、家具一式を買うというムード
ではなく、外資の大型店舗やネットでの購入など、消費者の選択肢は増え、
会社の利益は復活しなかった。

そして再び、父親が、「ならば私が…」となり、今日の内紛になっている。

これは、もう、どう考えても、創業者である父親が悪い。

一度は娘に譲った訳である。数年間やって大きな結果が出なかったからとい
って、また出てくるなんて往生際が悪すぎる。頑固そうだが、多くの社員や
役員から、特に評判が悪いわけではないようだし、この娘がやってダメなら
お前がやっても、なおさらダメだろう。かつての成功体験が忘れられないの
はわかるが、今の時代の付加価値はマンツーマンの接待接客とは少し違うよ
うな気がする。

長女には投資ファンドが付き父親と株の争奪戦を行う様相だが、投資ファン
ドなんて所詮、自分が儲ける為には手段を選ばないのが普通だ。この騒動で
業績が更に低迷し、今以上に赤字が増えるようであれば、会社を潰して広大
な土地の再利用を狙ったりするかもしれない。

まぁ、この争いに負けた方は、「小塚家具」として再出発したらいい。。

それにしても、事実は小説やドラマよりも奇なりである。

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