隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film241 『クライ・マッチョ』

2022年01月26日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第241作品目は、『クライ・マッチョ』をお送りします。

 

 


1月14日から全国公開されている『クライ・マッチョ』を、観に行ってきました。


『クライ・マッチョ(原題:CRY MACHO)』は、監督・製作・主演をクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)が務めた、本国では2021年9月17日に公開されたアメリカ映画。


クリント・イーストウッドの監督デビュー 50周年記念作品となります。尚、「隊長のブログ」では、クリント・イーストウッドの映画作品を、これで九本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい

 

原作は、N・リチャード・ナッシュ(N. Richard Nash)の同名小説。

 

脚本:N・リチャード・ナッシュ、ニック・シェンク(Nick Schenk)。


配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ。上映時間:104分。


共演者:エドゥアルド・ミネット(Eduardo Minett)、ドワイト・ヨアカム(Dwight Yoakam)、フェルナンダ・ウレホラ(Fernanda Urrejola)、ナタリア・トラヴェン(Natalia Traven)、ほか。

 

 

あらすじ:物語の始まりは、アメリカ・テキサス。ロデオ界のスターだったマイク(クリント・イーストウッド)は落馬事故以来、数々の試練を乗り越えながら、孤独な独り暮らしをおくっていました。そんなある日、元雇い主のハワード・ポーク(ドワイト・ヨアカム)から、別れた妻・リタ(フェルナンダ・ウレホラ)に引き取られている十代の息子ラフォ(エドゥアルド・ミネット)をメキシコから連れ戻してくれと依頼されます。


犯罪スレスレの誘拐の仕事。それでも、元雇い主に恩義があるマイクは引き受けました。メキシコを訪れラフォを探し当てると、男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリとストリートで生きていました。最初は、懐疑的だったラフォは、マイクとともに、父親が待つアメリカとの国境への旅を始めます。


そんな彼らに迫るメキシコ警察や、ラフォの母が放った追手をかわし乍ら、旅を続けるのでした。。。

 

 

鑑賞したのは、東京・日比谷にある「TOHOシネマズ 日比谷」。

 

 


オミクロン株が蔓延しているので、劇場鑑賞は出来るだけしたくないのですが、今年5月の誕生日を迎えると、92歳になるクリント・イーストウッド。失礼な言い方になってしまいますが、彼を大型スクリーンで観られるのも最後かもしれないので、行きました。


「日比谷シャンテ」4階にある同シネコンからは、「日比谷交差点」と「日比谷公園」が一望できます。

 

 

 


本作を上映しているのは、座席数98のSCREEN 6。

 

 

 

感想:題名の『クライ・マッチョ』の“Macho”とは、スペイン語で「強い男」の意味ですが、ラフォが飼っている闘鶏用のニワトリの名前でもあります。劇中のセリフにもありますが、弱虫や臆病者を意味する“チキン”ではなく、本当の“マッチョ”になろうとする老人と男の子の物語だと言えるでしょう。


クリント・イーストウッド演じるマイクは、孤高の老人なのですが、彼が監督・主演した『グラン・トリノ』、 『運び屋』  と、同じ設定です。


この二作品の脚本を務めたニック・シェンクが、本作でも共同脚本として名を連ねているのも、偶然ではないでしょう。


本作は、西部劇の要素がある「ネオウェスタン」でもあるのですが、クリント・イーストウッドは年を取っても、西部劇が似合う男です。カウボーイハットなどの衣装、道中ではホテルに泊まらず野宿をするなど。


西部劇ですが、銃は出て来ますが、一発も撃つことない、「ヒューマンドラマ」です。


また、メキシコの大自然をバックにした「ロードムービー」でもあります。でも、撮影場所は、メキシコではなく、米国ニューメキシコ州のようですが。そう言えば、『運び屋』もメキシコが舞台のロードムービーでしたね。


旅の途中立ち寄った片田舎の街で知り合ったレストランのオーナー・マルタ(ナタリア・トラヴェン)とマイクとの、まさかの“ロマンス”もあります。ラブシーンのバックに流れる音楽もロマンチックです。


90歳を過ぎても、アクションシーンをこなせるクリント・イーストウッドですが、さすがに暴れ馬を乗りこなすシーンは、スタントでしょうね。

 

本作には、スマホも登場しません。マイクがメキシコからテキサスのハワードに連絡を取る手段は、公衆電話、それもコイン投入式。マイクがメキシコ国境を越える時、前のオープンカーに乗っていた3人の女性がヒッピースタイルだったので、時代設定は、原作が執筆された1970年代前半なのでしょうね。


エンドロールの一番最後に “for Alan(アランに捧ぐ)” と映し出されました。アランとは、『ハドソン川の奇跡』など多くのクリント・イーストウッド作品で音響編集を務め、2021年2月24日に66歳で亡くなった、アラン・ロバート・マレー(Alan Robert Murray)氏のことのようです。 


1時間44分の上映時間が、2時間以上にも感じられた珠玉の作品でした。 

 

 

 


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