隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第644回は、『ドラマ 「対岸の火事~これが、私の生きる道!~」』をお送りします。
民放各局の4月から始まった “春の連続TVドラマ(連ドラ)” 、多くの作品が放送されています。その中で隊長が観始めたのは、四作品です。
その “春の連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、TBS系列「火曜ドラマ」枠で、4月1日から放送開始された『対岸の火事~これが、私の生きる道!~』です。放送時間は、毎週火曜日の22:00~22:57。
尚、「火曜ドラマ」の前作は、芳根京子主演の『まどか26歳、研修医やってます!』 でした 。
本作品は、2歳の娘の育児と家事に奮闘する専業主婦が、働くママや育休中のエリート官僚パパなど、出会うはずのなかった人たちと交流していくことにより、人生が少しずつ、大きく動き出す姿を描いた物語です。
原作は、小説家・朱野帰子(あけの かえるこ)による小説「対岸の火事」。
朱野帰子さん原作のテレビドラマは、吉高由里子さん主演『わたし、定時で帰ります。』 を、取り上げています。
脚本:青塚美穂、大塚祐希、開真理(ひらきまり)。
主人公で、専業主婦の村上詩穂を演じるのは、多部未華子。
尚、「隊長のブログ」では、多部未華子さんが出演する作品・番組を、これで12本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
共演者:江口のりこ、ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、田中美佐子、緒方直人、島袋寛子、田辺桃子、ほか。
主題歌は、離婚伝説の「紫陽花」。
第1話のあらすじ:村上詩穂(多部未華子)は、居酒屋の店長として毎日遅くまで働く優しく朗らかな夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)と、かわいい娘・苺(永井花奈・子役)と暮らす“専業主婦”。過去のある経験から「自分は2つのことが同時にできない」と感じて自ら専業主婦の道を選んだものの、日がな一日苺としか関わらずに過ごす毎日に寂しさを覚えることも。
そんなある日、詩穂は苺とともに、子育て支援センターの「手遊び教室」に参加することに。家族以外との久々の触れ合いに気後れする詩穂に気さくに話しかけてくれたのは、育児と仕事の両立に燃えるママ・長野礼子(江口のりこ)。しかし礼子は詩穂が専業主婦だと知るやいなや、ほかのママ友相手に詩穂を「時流に乗り遅れた絶滅危惧種」扱いして。。。しかもその後、詩穂のマンションの隣の部屋に引っ越してきたのはまさかの礼子! 気まずすぎるご近所さん生活がスタートすることに。
さらに、詩穂の前に現れるのは完璧な育児計画を掲げる “育休中のパパ” 中谷達也(ディーン・フジオカ)をはじめ、さまざまな境遇で家事に仕事に奮闘する人々。自分とは関係ないと思っていた “対岸にいる人たち” との出会いで、詩穂の波乱の日々が幕を開ける!
4月29日放送の第5話までの感想:隊長のドラマに対する持論は、「原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」ですが、本ドラマはその持論がいい意味で覆されてしまいました。
面白い理由は、朱野帰子さんの原作が、『わたし、定時で帰ります。』同様に、小説段階で多くの人の共感を得て、支持されていたこと。それに、脚本家の三人のお名前は、失礼ながら、これまでにお見掛けしたことはないですが、共同脚本にすることにより、原作をさらに推敲して面白くなったと思います。
基本的には、ホームコメディなのですが、ワンオペ育児など、子育てで起こる様々な苦悩に関して問題提起している社会派ドラマでもあります。
面白いドラマなのですが、唯一気になっているのが、季節に関わりなく、毎話ロケシーンのバックで、紫陽花が満開になっていることです。さらに主題歌のタイトルも「紫陽花」です。
何か、重要なメッセージが隠されているのではと観ているのですが、第5話までにはその兆候さえ見えません。今後、紫陽花のメッセージが謎解きされるのでしょうか。
主演の多部未華子さん、2020年7月期ドラマ 『私の家政夫ナギサさん』 では、仕事をこなす一方で家事は全く出来ないキャリアウーマン役を好演しましたが、本作では育児と家事に奮闘する専業主婦を見事に演じています。
これは、ご自身も2021年12月に出産して、母親になられたことにより、演技を俯瞰的に見られるようになったからではないでしょうか。
江口のり子さん、仕事も育児も中途半端になっているのではないかと悩むワーキングママ・長野礼子を演じていますが、同時期にNHK朝ドラの『あんぱん』では、ヒロインの母親役、他局の『ソロ活女子のススメ5』では、主演を務めるなど、幅広い役をこなしているのは、さすがですね。
尚、『対岸の火事~これが、私の生きる道!~』次回・第5話は、5月6日火曜日夜10時からの放送予定です。
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