隊長が好きな「相撲」を紹介するシリーズの第151番(回)は、『大の里、三度目の優勝で綱取りへ』をお送りします。
3月9日 (日) から、大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)で開催されていた大相撲春場所は、23日(日)に千秋楽を迎えました。
千秋楽本割が終わった時点で、大関・大の里(二所ノ関部屋)と 前頭四枚目の高安(田子ノ浦部屋)が、12勝3敗で並び、優勝決定戦に持ち込まれました。
決定戦では、大の里が高安を送り出しで破り、三度目の優勝を果たしました。大の里は、昨年九州場所での大関昇進後では、初めて賜杯(しはい)を抱くことが出来ました。
これで、大の里は来場所で綱取りに挑むことになります。
勝者を称えたいと思いますが、隊長は高安を応援していました。今年35歳で、もみあげに白いものが交じってきた高安。
14日目までに、大の里に星一つリードしていて、勝てば優勝が決まる美ノ海(木瀬部屋)との一戦に負け、大の里に並ばれてしまいました。
それだけに、優勝の可能性を残し、千秋楽を迎えたのは、これが九回目。今回も、初優勝が、するりと逃げてしまいました。
まさに、絵に描いたような悲運の持ち主で、つい応援したくなる力士です。来場所こそ、悲願の賜杯を抱くことが出来ますように。
さて、場所前に隊長が上げた、注目力士 の結果発表です;
一人目の、新横綱・豊昇龍(立浪部屋) 。
一月の初場所では、最大星三つの差を追いつき、千秋楽に優勝決定巴(ともえ)戦を連勝して一気に 第74代横綱に昇進した豊昇龍 。場所前には、様々な行事に忙殺され、稽古にも十分取り組めていないのではと、心配していました。
その心配が的中し、初日の取組みでは、小結・阿炎(あび)(錣山部屋)に、一気に突き出され、完敗してしまいました。しかし、これで、第72代横綱・稀勢の里(現二所ノ関親方)と、第73代横綱・照ノ富士(現照ノ富士親方)と、二代続けて新横綱場所での優勝に引き続いて、どうしても優勝しなければと言う、呪縛から解放されたと思ったのですが、その後も精彩を欠き十日目から休場し、5勝5敗5休の成績に終わりました。
これには、多くの相撲ファンが落胆したことでしょう。
二人目の、大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽部屋)。
先場所は、豊昇龍とのダブル横綱昇進も期待されていた琴櫻でしたが、5勝10敗と大きく負け越して、今場所は大関陥落の “カド番” で迎えることになりました。こちらも、プレッシャーからでしょうか、幕内・若元春(荒汐部屋)に寄り切られて、黒星発進となってしまいました。その後も、黒星と白星を交互に重ね、8勝7敗で何とか“カド番” を脱出することが出来ました。
四人目だった、新関脇の王鵬(おうほう)(大嶽部屋)
初場所の優勝決定戦では、豊昇龍に敗れて優勝を逃したものの、12勝3敗で、初の三役、それも小結を飛び越えての関脇で迎える今場所。先場所の悔しさから、今場所での活躍も期待できました。しかし、初日は幕内・千代翔馬(九重部屋)に逆転負け。
その後も、勢いなく6勝9敗と負け越し。来場所は、三役からの陥落が予想されます。
結果を見ると、隊長が注目した四力士の内、隊長の期待に応えてくれたのは、大の里だけ。あとの三力士の不甲斐なさには、がっかりです。
尚、夏場所(五月場所)は、5月11日(日)から、東京・両国国技館で、開かれる予定です。
==「相撲」記事 一覧 ==
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/78f3b57346580c1da454bb49641a52d9
1番~140番 省略
141番 2024/8/4 『照ノ富士 悲願の10度目優勝』
142番 2024/9/9 『令和六年秋場所の注目力士は』
143番 2024/9/25 『大の里、二度目の優勝で大関昇進決定』
144番 2024/11/9 『令和六年九州場所の注目力士は』
番外編 2024/11/22 『訃報:北の富士さん』
145番 2024/11/27 『琴櫻 初優勝で綱取りへ』
146番 2025/1/13 『令和七年初場所の注目力士は』
147番 2025/1/19 『横綱・照ノ富士ついに引退』
148番 2025/1/29 『豊昇龍 巴戦を制して、第74代横綱に昇進』
149番 2025/2/15 『外国出身親方』
150番 2025/3/10 『令和七年春場所の注目力士は』
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