花歩る木

山と旅がすきです

西洋美術館・クラーナハ展

2016-12-16 16:16:14 | 美術館

12月15日 国立西洋美術館へ 「クラーナハ」展を見に行きました。
                                      ~1月15日まで
      
          サブタイトルに「500年後の誘惑」 「冷たい視線がまどわせる」 と謳って
     いますが
その通りでした。
      
     ルカス・クラーナハ(1472~1553)は、ドイツ・ルネッサンスを代表する芸術家です。
     時代に先駆けて絵画工房を開き、絵の大量生産を成功させた事業家でもあります。
     同名の息子も画家として活躍し、工房を引き継ぎました。
      
      
      「ホロフェルネスの首を持つユディト」 ルカス・クラーナハ(父) 
      妖しげな、男を誘うような力こそ女の力     クラーナハの誘惑

      
      「英雄ヘラクレスとオンファレ」1537年(父)
      英雄が女装させられてメロメロになっている。誘惑とエロスの力。

       
      クラナッハは「ホロフェルネスの首を持つユディット」と言うテーマの絵を特に多く描いた。
      貴婦人たちから肖像画の注文を受けたクラナッハは、ただ単に婦人たちの表情をえがくだけでなく
      彼女らをユディットとだぶらせてその気高さを表現しようとした・・・・と言うわけらしい。

       
      ザクセン公女マリア 結婚を記念したポートレート    正義の寓意

      昨年ウイーンの美術史美術館へ行ってきました。最初の展示室のメインが
     クラーナハの
 「ホロフェルネスの首を持つユディト」と、同じようなポーズの
     誰かの「ユディト」の絵でした。2作品が会ったのは大イベントだったらしい。

     そんなに大変な作品だったんですか?…と、今思いました。
     私には、ベラスケスの「王女マルガリータ」の3歳、5歳、8歳の絵が一番興味がありましたが。 

     修学旅行生が沢山いましたが、世界遺産の西洋美術館は見るべきだけど
     「クラーナハ展」は、どうかな?