12月15日 国立西洋美術館へ 「クラーナハ」展を見に行きました。
~1月15日まで
サブタイトルに「500年後の誘惑」 「冷たい視線がまどわせる」 と謳って
いますがその通りでした。
ルカス・クラーナハ(1472~1553)は、ドイツ・ルネッサンスを代表する芸術家です。
時代に先駆けて絵画工房を開き、絵の大量生産を成功させた事業家でもあります。
同名の息子も画家として活躍し、工房を引き継ぎました。
「ホロフェルネスの首を持つユディト」 ルカス・クラーナハ(父)
妖しげな、男を誘うような力こそ女の力 クラーナハの誘惑
「英雄ヘラクレスとオンファレ」1537年(父)
英雄が女装させられてメロメロになっている。誘惑とエロスの力。
クラナッハは「ホロフェルネスの首を持つユディット」と言うテーマの絵を特に多く描いた。
貴婦人たちから肖像画の注文を受けたクラナッハは、ただ単に婦人たちの表情をえがくだけでなく
彼女らをユディットとだぶらせてその気高さを表現しようとした・・・・と言うわけらしい。
ザクセン公女マリア 結婚を記念したポートレート 正義の寓意
昨年ウイーンの美術史美術館へ行ってきました。最初の展示室のメインが
クラーナハの 「ホロフェルネスの首を持つユディト」と、同じようなポーズの
誰かの「ユディト」の絵でした。2作品が会ったのは大イベントだったらしい。
そんなに大変な作品だったんですか?…と、今思いました。
私には、ベラスケスの「王女マルガリータ」の3歳、5歳、8歳の絵が一番興味がありましたが。
修学旅行生が沢山いましたが、世界遺産の西洋美術館は見るべきだけど
「クラーナハ展」は、どうかな?