花歩る木

山と旅がすきです

山種美術館と中村屋サロン美術館

2015-07-21 11:07:02 | 美術館

7月17日 山種美術館の「前田青邨と日本美術院」展と
       新宿の「中村屋サロン」を訪ねてきました。

      前日の台風がまだ少し後を引いている感じの小雨の朝、
      友達と山種美術館へ行きました。

      生誕130年記念「前田青邨と日本美術院ー大観・古径・御舟ー」

      前田青邨は、大正から昭和にかけて日本画壇を牽引した画家。
      
      青邨の歴史画が素晴らしく、山種美術館所蔵の作品13点が一挙公開でした。
      「蓮台寺の松陰」は、若くて知的な雰囲気が松陰らしくて、とても好きな作品。
      「異装行列の信長」が今回一番魅かれました。

      青邨をとりまく日本美術院の画家たち、大観、観山、古径、や
      安田ゆき彦、平山郁夫、などの門下生たちの作品が(1点以外)
      57点全部山種美術館所蔵の物です。
      特にこの美術館で人気1番の 速水御舟の「炎舞」が2年ぶりにお出まし。

      静かな会場で、心行くまで鑑賞できました。

      
      中村屋サロン美術館
      
      
     
            
         中村屋サロン美術館         荻原碌山作 「女」        テレビから拝借

        JR新宿駅東口から徒歩2分のところに中村屋があります。
        まず、B2で、「中村屋純インドカリー」を頂きました。
        

        3階に、昨年10月Openした サロン美術館があります。
        「中村屋サロン」の起こりは、創設者の相馬愛蔵、黒光夫妻が
        中村屋を開放して多くの若い芸術家を応援し、時には食のめんどうも
        みて育てた場所です。
        特に荻原碌山は、NY、からパリに行きロダンに教えを受け、帰国後
        中村屋近くでアトリエを構え、若い文化人が自然にここに集まってきて
        サロンになったのだとか。黒光夫人に恋心を抱きながらの晩年の作
        「女」 は、モデルはいたが、黒光さんの面影がでているといわれて
        います。彼は、そのご30歳で亡くなっています。

        7月4日~9月27日までは、中村屋サロン画家の「斎藤与里(より)のまなざし」
        が企画展示されています。

        石川拓治著 「新宿 ベルエポック 芸術と食を生んだ中村屋サロン」
        に詳しくつづられていて興味深かったです。
        
                



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