アーダ、コーダ、イーダ!

浮かんでは消えていく想い。消える前に名前をつければ、何かにつながるかもしれない。何処かにいけるかもしれない。

靴下の穴

2008年05月12日 22時57分12秒 | Weblog
 運動の量と質が変わったせいか。あるいは、靴下の質が変わったからか。以前は靴下の穴がつま先から開いていたが、最近は違う。ある時突然足に違和感を覚えて、靴を脱いで足裏を見ると、靴下に穴が開いている。かかとの足の中央に近い部分。
 そう言えば滅多に靴下を買わない。スーツを着る機会が滅多にないので、買うこともなく、たとえば結婚披露宴に招かれた時にシャツを買うついでに靴下を買うくらい。その時に4足1000円を買う。だから、その4足の穴の開く時期が近い。「また、穴が開いた」となる。

 五木寛之の小説の靴下のシーンが忘れられない。別れた恋人と長い年月を経て再会し、旅行することになる。女は裕福な生活だが、男はそうではない。女が夜目覚めると、男が靴下を洗っている、そんなシーンだった。その小説で覚えているのはその部分だけだ。戦後強くなったのは女と靴下と言われていた時期があったようだ。最近の靴下はその頃よりずっと強い。女もずっと強くなったけれど。