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『羅須地人協会の真実-賢治昭和二年の上京-』の目次

2024-01-30 10:00:00 | 目次
 『新校本宮澤賢治全集第十六巻(下)年譜篇』は、
 関『随聞』二一五頁をもとに校本全集年譜で要約したものと見られる。ただし、「昭和二年十一月ころ」とされる年次を大正一五年のことと改めることになっている。
というように、その典拠も示さずに、まるで他人事のような言い回しで、なんと、他人の証言を書き変えている。


  『羅須地人協会の真実-賢治昭和二年の上京-』の目次
  はじめに…………1
  凡例…………4
  第一章 改竄された『宮沢賢治物語』 …………6
   1 澤里武治の証言……6
   2 『宮澤賢治物語』の改竄……9
  第二章 仮説を立てる…………14
   1 柳原昌悦の証言……14
   2 仮説の定立……21
  第三章 仮説の検証(Ⅰ)…………23
   1 「新校本年譜」による検証……23
   2 証言等による検証……23
   3 直接証拠探し……30
  第四章 「宮澤賢治年譜」の不思議…………45
   1  大正15年12月2日の「現通説」……45
   2  当時の賢治の心境上から……49
   3  澤里のもう一つの証言……52
   4  「宮澤賢治年譜」の書き変え……58
  第五章 仮説の検証(Ⅱ) …………64
   1 「文語詩篇ノート」……64
   2  楽器演奏技能の真実……68
   3  尾崎喜八と賢治……72
   4  チェロの入手について……77
  第六章 大正十五年上京の真実…………87
   1  私見・大正15年12月2日の真実……87
   2  私見・大正十五年の上京……90
   3  私見・ 「二百円」の無心とチェロ……95
  第七章 「本年中セロ一週一頁」…………102
   1  賢治は日記を付けた……102
   2  チェロの学習……108
   3 『岩手日報』の報道……114
  第八章 賢治昭和二年の上京…………118
   1  下根子桜時代の詩創作数……118
   2  年譜から消えてゆく……122
   3  上京してチェロを学ぶしかない……124
   4  3ヶ月間滞京……132
  第九章 「不都合な真実」…………138
   1 『賢治随聞』出版の奇妙さ……138
   2  思考実験(改竄の背景等)……143
   3  私見・「不都合な真実」……149
   4  結論……152
  おわりに…………156
  参考文献…………158
  索引

☆ 『羅須地人協会の真実-賢治昭和二年の上京-』(一気読みタイプ)

☆ 『羅須地人協会の真実-賢治昭和二年の上京-』(テキスト形式タイプ)
  はじめに(テキスト形式)
  第一章 改竄された『宮沢賢治物語』(テキスト形式)
  第二章 仮説を立てる(テキスト形式)
  第三章 仮説の検証(Ⅰ)(テキスト形式)
  第四章 「宮澤賢治年譜」の不思議(テキスト形式)
  第五章 仮説の検証(Ⅱ)(テキスト形式)
  第六章 大正十五年上京の真実(テキスト形式)
  第七章 「本年中セロ一週一頁」(テキスト形式)
  第八章 賢治昭和二年の上京(テキスト形式)
  第九章 「不都合な真実」(テキスト形式)
  おわりに(テキスト形式)

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《新刊案内》
 この度、拙著『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』

を出版した。その最大の切っ掛けは、今から約半世紀以上も前に私の恩師でもあり、賢治の甥(妹シゲの長男)である岩田純蔵教授が目の前で、
 賢治はあまりにも聖人・君子化され過ぎてしまって、実は私はいろいろなことを知っているのだが、そのようなことはおいそれとは喋れなくなってしまった。
と嘆いたことである。そして、私は定年後ここまでの16年間ほどそのことに関して追究してきた結果、それに対する私なりの答が出た。
 延いては、
 小学校の国語教科書で、嘘かも知れない賢治終焉前日の面談をあたかも事実であるかの如くに教えている現実が今でもあるが、純真な子どもたちを騙している虞れのあるこのようなことをこのまま続けていていいのですか。もう止めていただきたい。
という課題があることを知ったので、
『校本宮澤賢治全集』には幾つかの杜撰な点があるから、とりわけ未来の子どもたちのために検証をし直し、どうかそれらの解消をしていただきたい。
と世に訴えたいという想いがふつふつと沸き起こってきたことが、今回の拙著出版の最大の理由である。

 しかしながら、数多おられる才気煥発・博覧強記の宮澤賢治研究者の方々の論考等を何度も目にしてきているので、非才な私にはなおさらにその追究は無謀なことだから諦めようかなという考えが何度か過った。……のだが、方法論としては次のようなことを心掛ければ非才な私でもなんとかなりそうだと直感した。
 まず、周知のようにデカルトは『方法序説』の中で、
 きわめてゆっくりと歩む人でも、つねにまっすぐな道をたどるなら、走りながらも道をそれてしまう人よりも、はるかに前進することができる。
と述べていることを私は思い出した。同時に、石井洋二郎氏が、
 あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること
という、研究における方法論を教えてくれていることもである。
 すると、この基本を心掛けて取り組めばなんとかなるだろうという根拠のない自信が生まれ、歩き出すことにした。

 そして歩いていると、ある著名な賢治研究者が私(鈴木守)の研究に関して、私の性格がおかしい(偏屈という意味?)から、その研究結果を受け容れがたいと言っているということを知った。まあ、人間的に至らない点が多々あるはずの私だからおかしいかも知れないが、研究内容やその結果と私の性格とは関係がないはずである。おかしいと仰るのであれば、そもそも、私の研究は基本的には「仮説検証型」研究ですから、たったこれだけで十分です。私の検証結果に対してこのような反例があると、たった一つの反例を突きつけていただけば、私は素直に引き下がります。間違っていましたと。

 そうして粘り強く歩き続けていたならば、私にも自分なりの賢治研究が出来た。しかも、それらは従前の定説や通説に鑑みれば、荒唐無稽だと嗤われそうなものが多かったのだが、そのような私の研究結果について、入沢康夫氏や大内秀明氏そして森義真氏からの支持もあるので、私はその研究結果に対して自信を増している。ちなみに、私が検証出来た仮説に対して、現時点で反例を突きつけて下さった方はまだ誰一人いない。

 そこで、私が今までに辿り着けた事柄を述べたのが、この拙著『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』(鈴木 守著、録繙堂出版、1,000円(税込み))であり、その目次は下掲のとおりである。

 現在、岩手県内の書店で販売されております。
 なお、岩手県外にお住まいの方も含め、本書の購入をご希望の場合は葉書か電話にて、入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金として1,000円分(送料無料)の切手を送って下さい。
            〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守  ☎ 0198-24-9813
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