《↑01 ツムット村の家並》(平成19年6月29日撮影)
ツムット村の多くの家屋はこの様な造りをしている。昔ながらの雰囲気を大切にしているのだろう。
ツムット村周辺の野面は一面花だらけ。その中では、日本では見かけることのないマンテマの一種
《02 シレネ・ブルガリス》(平成19年6月29日撮影)
が目立つ。
やがてツムット村の中心街(といっても戸数はそれほど多くないが)到着。そ . . . 本文を読む
<↑『村塾建設の記』(松田甚次郎著、実業之日本社)
残念ながら”農村文化の創造に努む”で述べたとおり、松田甚次郎が下根子の宮澤賢治宅を訪ねる切っ掛けとなった記事が大正15年の4月1日のものであるかどうか、ということの確認は現時点では出来ないでいる。
ただし、少なくとも岩手日報の報道がその切っ掛けであったことの確認が出来たので報告する。
というのは、松田甚次郎は昭和16年の1月に『村 . . . 本文を読む
《↑01 ディアントゥス・シルベストゥリス(Dianthus sylvestris)?》(平成19年6月29日撮影)
ハイキングはツムットバッハ川を堰き止めたツムットバッハ・ダムの上に造られた道を渡り、今度は川を右手に見ながらツムット(Zmutt)の村を目指すことになる。
その道沿いには沢山の花が咲く。
《02 ラミウム・ガレオブドロン》(平成19年6月29日撮影)
左の花はゴマノハ . . . 本文を読む
平成22年1月29日、今年初めて胡四王山に出かけてみた。寒晴なので、胡四王山から早池峰山や岩手山などが眺められるだろうと思ったからである。
《1 宮澤賢治賢治記念館入口》(平成22年1月29日撮影)
の近くに、木に取り付けられた
《2 胡四王山のプレート》(平成22年1月29日撮影)
があるのだが、以前から、一体胡四王山の三角点は何処にあるのだろうかと訝しく思っていた。幾ら探してもその近く . . . 本文を読む
<↑ Fig.1 昭和2年2月1日付 岩手日報>
前回のブログの先頭に『新しき農村の建設』の記事(大正15年4月1日版岩手日報)を挙げ、この記事が『84 師とその弟子』の中に次のように出てくる
「岩手日報」紙上で「宮沢賢治氏が羅須地人協会を開設し、農村の指導に当たる」という記事を見て
の記事のことではなかろうかと推理したはずだったのだが…。
その記事の中身は以下のようになっている。 . . . 本文を読む
《↑01 シュタフェルのとある小屋》(平成19年6月29日撮影)
小屋の周りにはシオガマの仲間の花が沢山咲いている。
シュタフェル(Stafel)の集落が見えるようになってきて、素朴な造りの小屋が幾つか建っている。
《02 キンポウゲやタンポポも》(平成19年6月29日撮影)
《03 グローブフラワー》(平成19年6月29日撮影)
《04 林床のお花畑》(平成19年6月29日撮影)
. . . 本文を読む
大正12年佐藤隆房は稗貫農学校跡地に『花巻共立病院』を開院し、大正13年には宮沢賢治に頼んでその病院の中庭に花壇を造園した。
【Fig.2 花巻共立病院の花壇】
この写真は大正13年に写したもので、右上の人物は佐藤隆房である。
佐藤隆房は宮澤賢治の主治医も務め親密な交友関係にあったという。その隆房の著書に『宮澤賢治』(冨山房)という本があり、この本は以前”宮澤賢治の年譜に . . . 本文を読む
《↑01 グローブフラワー》(平成19年6月29日撮影)
では、今度はシュタフェル(Stafel)を目指そう。
《02 シュタフェルアルプの斜面を下るハイカー》(平成19年6月29日撮影)
【Fig.1 シュタフェルアルプおよびシュタフェル】
《03 斜面には花がいっぱい》(平成19年6月29日撮影)
白い花はレウカンテモプシス・アルピナ、黄色い花はヘリアンテムム・ヌム . . . 本文を読む
<↑Fig.1 昭和6年11月7日付 岩手日報>
上の記事は地主の凄さが分かる記事である。
小作米収納
新米の出廻りと共に小作米の収納が始まったが本県で最初に収めた小作米は徳田三十六俵煙山十三俵であつた尚本月上旬から続々地主の手元に収納を見るが本年の小作米収納予想を調べると一番数量の多いのは市外本宮佐藤清二郎氏の三千五百俵紫波郡徳田村昆清蔵氏の三千俵である。
水田を持っているだけで350 . . . 本文を読む
<↑Fig.1 昭和6年11月6日付 岩手日報>
月が替わって11月、やはり恐れていたとおり和賀郡は凶作で、それも収穫皆無の水田がかなり多いことが知れる報道があった。それがこのブログの先頭の記事でその内容は次のとおりである。
収穫皆無で 稗和両郡免租地 和賀は酷く三千八十町歩 花巻税務署調査成る
花巻税務署では十月下旬から管内稗貫和賀両郡下の収穫皆無、免租地の集計中であつたが四日大体完 . . . 本文を読む
《↑01 シュタフェルアルプからのマッターホルン》(平成19年6月29日撮影)
《02 ガリウム・メガロスペルムム》(平成19年6月29日撮影)
ヤエムグラの仲間の、アカネ科のガリウム・メガロスペルムム(Galium megalospermum)で、チーズを作るときの凝固剤としてこの絞り汁が使われたという。
《03 ベロニカ・フルティンカス》(平成19年6月29日撮影)
オオイヌノフグ . . . 本文を読む
《↑01 ゲンティアナ・オルビクラリス》(平成19年6月29日撮影)
では、シュヴァルツゼーを後にして、今度はシュタフェルアルプ(Stafelalp)のお花畑を満喫しながらシュタフェル(Stafel)を経由してツムット(Zmutt)村を目指すことにする。
【ハイキングコースイメージ】
《02 プリムラ・ファリノサ》(平成19年6月29日撮影)
サクラソウの仲間で、花芯が黄色な . . . 本文を読む
<↑Fig.1 昭和6年10月3日付 岩手日報>
10/2付けの岩手日報の記事からは凶作を免れそうにないことが窺えたが、翌10/3の記事にもこのブログの先頭のような報道があり、
東北北海道不作 憂ふべき状態だ 米作第一回予想収穫高に関して 町田農相閣議に報告
(東電)町田農相は二日の閣議席上全国の米作第一回予想収穫高に関して左の如く報告をなした
…その内最も困つた問題は北海道で昨年二 . . . 本文を読む
《↑01 シュヴァルツゼー湖畔のシレネ・エクスカパ》(平成19年6月29日撮影)
花柄があまり見えないのでナデシコ科のシレネ・エクスカパ(Silene exscapa)だろう。かなり大きな塊になっていて、青空によく映えていた。
ツェルマット(Zermatt)の街にはガソリン車が入れないから、ティーシュでバスから鉄道(MGB)に乗り換えてツェルマット駅に到着、駅前ではいかにもスイスらしい . . . 本文を読む
<↑Fig.1 昭和6年9月30日付 岩手日報>
昭和6年、不況と凶作を受けて小作争議が一気に急増したと聞いているが、このことに関する記事があったのでこのブログの先頭に載せた。その内容は以下のとおり。
深刻な不況が齎す 農村の実情調査す 小作争議、農民組合の態度等 県の調査方針決定
深刻な不景気希有の不順な天候等に禍ひされて本年度の農作物は著しく不良な結果を招来するであらうことが予想さ . . . 本文を読む