『死にいたる芳香』(ユベール・モンティエ)の主人公であるスイス人保険調査員が、著名なコニャックに毒物が混入していたことから、製造元であるコニャック地方の名家にやっかいになりながら調査を進めていく。調査員のペーターが入院中の妻であるシルヴィア宛てに実にマメに手紙を書くのだが、この手紙を介して物語が語られていくという形になっている。
ペーターがコニャック地方の名家の主人であるサー・ジョンを評するコメントが上のもの。夕食に招かれた際に主人の仕草やスタイルを見てこう言った。
夕食にスモーキングを着る習慣はロンドンで身に着けたのだろう。下着もロンドンに洗濯に出しているに違いない!
聞きようによっては厭味だが、主人公ペーターは仕事熱心ではあるが、どちらかと言うと世間ずれしていない方だから、こんな表現も厭味に聞こえない。ちょっとしたユーモアにとれてしまう。
元テニスプレーヤーであり、今や高級コニャック製造主として優雅かつ裕福に生活しているサー・ジョンが持つ貴重な原酒が危機にさらされている。サー・ジョンの妻は非常に知能指数が高いのだが欝病に陥っている。欝病になった原因はサー・ジョンの浮気のようだ。頭の切れる欝病持ちの女は何をして亭主の浮気に復習するだろうか?そして、それはいつ?
妻に書く手紙を通して物語が語られるのでゆったりとしたテンポで進むが、中々どうして物語りに惹きつけらたね。途中までは、あまりに欝病の妻にとって不具合な状況が続くので、これは他に犯人がいるのだろうな、と思ったのだが、その予感は半分当たったというべきか。
冒頭部分で、美食評論家が毒入りコニャックを飲んで死ぬのだが、この美食評論家の美食度合いが凄い。メニューを見て、焼き加減や調理法が説明されていないことからレストランが大した店でないことを見抜くこと、生ハムは何という血統の豚を何ヶ月乾燥させたのか、スモークサーモンはどこから買い入れたものか、牛肉は廃棄された牝牛か若い牝牛か?ホルモン抑圧剤を使用しているのか?傷みやすいフォアグラはどのくらいの期間貯蔵されているのか?チーズの仕入先はどこか?これら以外にも次から次へとメニューに関する質問を給仕長にぶつける。こんなことを気にしながらフレンチを食べたことなどありませんぜ。挙句に、スクランブルエッグという料理は、かき混ぜた卵をフライパンの上でフォークを使って掻き合せたものではないことも知らされた。かき混ぜた卵を目の細かい漉し器にかけてなめらかにした上で、湯煎鍋を使って9分間ゆっくりとかき混ぜて作るものだという。その間ダマにならないようにクリームを加えながら。
こんな感じで食に入れ込んでいる気違いがフランスには本当にいるんだろうか?彼らは「食は芸術」と考えているのは知っているが、それでもこれほどの入れ込みようは度を過ぎている。ただ舌のみで美味しいものが判別できればよかろうに。何かと薀蓄を語らないといけない人種は不幸だね。
ペーターがコニャック地方の名家の主人であるサー・ジョンを評するコメントが上のもの。夕食に招かれた際に主人の仕草やスタイルを見てこう言った。
夕食にスモーキングを着る習慣はロンドンで身に着けたのだろう。下着もロンドンに洗濯に出しているに違いない!
聞きようによっては厭味だが、主人公ペーターは仕事熱心ではあるが、どちらかと言うと世間ずれしていない方だから、こんな表現も厭味に聞こえない。ちょっとしたユーモアにとれてしまう。
元テニスプレーヤーであり、今や高級コニャック製造主として優雅かつ裕福に生活しているサー・ジョンが持つ貴重な原酒が危機にさらされている。サー・ジョンの妻は非常に知能指数が高いのだが欝病に陥っている。欝病になった原因はサー・ジョンの浮気のようだ。頭の切れる欝病持ちの女は何をして亭主の浮気に復習するだろうか?そして、それはいつ?
妻に書く手紙を通して物語が語られるのでゆったりとしたテンポで進むが、中々どうして物語りに惹きつけらたね。途中までは、あまりに欝病の妻にとって不具合な状況が続くので、これは他に犯人がいるのだろうな、と思ったのだが、その予感は半分当たったというべきか。
冒頭部分で、美食評論家が毒入りコニャックを飲んで死ぬのだが、この美食評論家の美食度合いが凄い。メニューを見て、焼き加減や調理法が説明されていないことからレストランが大した店でないことを見抜くこと、生ハムは何という血統の豚を何ヶ月乾燥させたのか、スモークサーモンはどこから買い入れたものか、牛肉は廃棄された牝牛か若い牝牛か?ホルモン抑圧剤を使用しているのか?傷みやすいフォアグラはどのくらいの期間貯蔵されているのか?チーズの仕入先はどこか?これら以外にも次から次へとメニューに関する質問を給仕長にぶつける。こんなことを気にしながらフレンチを食べたことなどありませんぜ。挙句に、スクランブルエッグという料理は、かき混ぜた卵をフライパンの上でフォークを使って掻き合せたものではないことも知らされた。かき混ぜた卵を目の細かい漉し器にかけてなめらかにした上で、湯煎鍋を使って9分間ゆっくりとかき混ぜて作るものだという。その間ダマにならないようにクリームを加えながら。
こんな感じで食に入れ込んでいる気違いがフランスには本当にいるんだろうか?彼らは「食は芸術」と考えているのは知っているが、それでもこれほどの入れ込みようは度を過ぎている。ただ舌のみで美味しいものが判別できればよかろうに。何かと薀蓄を語らないといけない人種は不幸だね。
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