お休みを取った平日を利用して、都内にある洋館巡りをして来ました。今日は法務省レンガ棟です。明治28年に完成したこの建築は、ドイツから招いたエンデとベックマンの設計。この二人が設計したものは、このレンガ棟と最高裁判所の二つだけだそうです。
今でも現役として使用されていますが、一般公開されているのは、写真に写した西側の面と3階の資料室。中に入ると、ダークスーツを着た人が、立ち入り禁止区域の廊下を資料を持って足早に歩いていました。あれっと思ったのは、耳にイアフォンが入れてあること。偉い人からの指示を常に受けられるようにしているのでしょうか。
ここから国会議事堂まではすぐ。議事堂に向かう道の両側に公園があるのを発見。名称は国会前庭とそのまま。向かって左側の公園には小ぶりの池もあり、大都会のオアシスといった趣き。池や桜、木立に混じって、近代的なビルが視界に入るところが、アンマッチでもあり、大都会ならでは風景でもありました。さすがに平日の金曜日でしたので、人もまばら。
向かって右側の公園の端にあるのが憲政記念館。国会の成り立ちから歴史、議会席を模した小部屋もあり。座ってみましたが、それほどフカフカした椅子でななかったな。背もたれの上部が後ろの議席の木の部分のために、寄りかかっても然程気持ちよくない。議員先生たちが舟を漕いでしまわないための配慮かと思いきや、本物とまったく同じではないそうでした。TVで国会中継を見る限り、気持ち良さそうにお休みの先生がよく目に付きます。きっと本物は座り心地がとってもよいのでしょう。
この辺りは、江戸時代初めには加藤清正が、その後は井伊家の所在であったところ。幕末の大老井伊直弼もこの辺りに住んで江戸城に登城したことになる。知っている歴史上の人物が何かをしたと聞くと、その当時の光景が頭の中で勝手に想像されて、急に親近感が出てくるとともに、不思議な感覚におそわれます。
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