べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

妻入り雁木(がんぎ)通り 外装工事

2008-11-01 19:21:24 | リフォーム奮闘記


この2~3日は、曇から晴れ間がのぞき、雨で荒れた週頭に比べればいい天気となりました。でも着実に冬が近づいています。

もう、1週間まるまる晴れるということは期待できないでしょう。
全国の天気を見ても、ここ日本海側だけが雨模様で、太平洋側は晴れ。
全くうらやましい限りです。

さて、妻入りの町並みの一角にて行っていた外装工事も終盤を迎えています。

この辺りは、昔からの雁木(がんぎ)通りで、商店が軒を連ねていた場所で、今で言うアーケード街で冬は雪の心配もせずに通行し、買い物ができてにぎやかだったのですが、移転や店じまいなどで雁木も虫食い状態となりました。
建物も、妻入りの美しい家屋が点々と残り、他は駐車場や洋風の家が建っていたりします。

昔の町並みを残すのも、地元工務店の役割だと思っています。

既存の外壁は、丸波鉄板で、その下は土塗り壁でした。
この鉄板のみを解体し、防水紙を貼って、現代風の鉄板サイディングにする工事ですが、昔の建物の趣を壊したくない意向があり、腰と壁を杉の幕板によって見切っています。また、普通ならば壊してしまう雨戸の戸袋も化粧として残そうと思っています。

化粧には、極力「杉」を使いたい。(当然、下地はオール県産材)

そして、極めつけは、妻の破風板です。
今まで軒桁と母屋は露出になっていて、木口が鉄板巻きとなっていましたが、これだと耐久性も劣ってしまう。
思い切って、イメージチェンジで「破風板」をまわしてみました。
棟部分は1尺2寸(36cm)、軒先部分は7寸(21cm)と、先細りにしてあります。
同じ寸法だと、ズドンとした感じで「不恰好」。

また、妻壁の上にも広めの幕板を廻しています。
こうすることで、妻壁の形状のバランスをとっています。
妻壁は、白壁に似せて、3×10版の窯業系サイディングを弾性塗装する・・
(よくやる方法です。)

あとは、妻に飾りをつけるかどうか?
細い縦格子とか付ければ最高の出来となるでしょうが、ちょっとくどくなるかも・・
下屋の上に出窓、戸袋と霧除けという立派な化粧があるので、これ以上加えるとシンプルさが無くなる。

古いようで、現代風。そういう外装で、古い町並みを甦らせたい。
新築でなくとも、その地域の「顔」ができてしまうという・・私の姿勢は何時も同じ。
(でも、少し時間がかかりすぎていたりする・・大変ご迷惑をおかけしております)
コメント
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