「繁盛したければ、一等地を借りるな! ――売れる店には、理由がある」 清水克衛・著、学研、2008年12月30日
p.36 本は値引きして売ることができませんから、どこの店で買っても同じ値段。じゃあ、どうやってうちの店で買ってもらうか。
どうして売れないのか、という理由を考えるより、お客さんを感動させることをなにか考える。お客さんを「泣かせる」「笑わせる」「びっくりさせる」っていう付加価値を考えれば、そこにドラマが生まれて、それが一番のサービスになるんですね。
p.38 まずは、マニュアルには書いてない、「ほかの店と違うことを、ひとつでいいからやる」ってことが大事だと思います。自分ならなにができるか。そこで、自分が得意にしているものを、もっと極めて、それを売りにすることで一番になればいいんです。
p.47 なにか困ったことがないと、知恵が出ないんです。そこに知恵なんか働きません。逆にいえば、困るから知恵が出る。
p.56 従業員が楽しんで仕事をしていれば、そのお店は繁盛するんです。経営がうまくいかないから人件費をカットするなんて、まったく逆ですよ。
p.58 「商いは牛のよだれ」商売をするのなら、牛のよだれが細く長く垂れるように、気長に辛抱しなさい。儲けを急ぎ過ぎるなということ。
p.60 お父さんは、そういう状況の中でずっと信用を集めてきた。これは、その商売を長く続けてきたことで貯まった「見えない財産」なんです。それはお金じゃないかもしれないけど、信用とか、義理とか、人情とか、徳とか、そういう見えないものがあるんですね。
p.65 本来の「無欲」という言葉の意味からいえば、「己や自分のことは、ちょいと横に置いといて、人や自然を喜ばせることができる人のこと」を「無欲な人」と呼ぶんですね。
p.71 無理だとか、ありえないとかいわれても、自分がいいと思うものを徹底的に極めてる。そして、それを自信をもってお客さんにすすめる。大事なことは、それをやり続けるってことだと思うんですよ。
p.91 人を喜ばせることで、評価されるシステムを、自分で考えていくんです。そのためにも、いやなことでも、がんばって身につけていく。
p.92 「そして、「売れる」とは、「お客さんが喜ぶ」とイコールです。そして、「どうやって売るか」は、「どうやってお客さんを喜ばそうか」とイコールです。
p.97 成功しようなんて考えるから苦しいんですよ。苦しいのに、「成功しよう、成功しよう」っていってるから、失敗しちゃう。
p.98-9 自分のものさしで、自分なりの方法論、成功感覚をひとつ持つ。それができれば、「別に、成功なんてしなくていいじゃん」って思えるようになる。そうすれば、「お客さんを喜ばせる、人を喜ばせる、っていうほうがぜったいに楽しい」って思えるようになるんじゃないでしょうか。
p.113 「小利口でこざかしい知識や智恵、速度や効率、駆け引きや計略、私利私欲や傲慢さ、おごりや増長、攻撃性や支配性などには距離を置いて、目に見えないものを信じ、先を急がず、ゆったりとかまえ、学問や知識は多くなくても、自分の信じる道を正直に地道に歩み、手間を惜しまず、回り道をいとわない。
時代遅れで融通もきかず、利にも疎いが、あせらず、いばらず、くさらず、わずかなことで満足を覚え、不平不満よりは感謝の言葉が多く、批判的であるより親和的で、悲観的より楽天的で、いつもニコニコ笑みを絶やさず、人を裁くより許してあげる人間になろう!」
p.116-7 食品偽装なんかで、いわゆるブランドの信頼がどんどん落ちていくなかで、結局、お客さんは、「何を買うか」だけじゃなくて、「誰から買うか」っていうことも、これからは大事だっていうことに気づいたんじゃないでしょうか?
p.118 しばりを抜けてからやるのも大事ですが、でも、今あるものに対して、「こうあるべきだ」という考えがあって、「そうじゃないから辞めます」じゃなくて、その「こうあるべきだ」という考えをとっぱらうことのほうがもっと大事なんです。
p.118 商売って、結局、人が売るんですから、品物に人が集まるんじゃなくて、人に人が集まってくるんだって考えたら、商売繁盛って、自分を繁盛させることなんだと。人とご縁に恵まれることが、ほんとうの繁盛なんですから。
p.143 「人を喜ばせる法」って、考えればいくらでもあるんです。何度もいいますが、それを考えるのが、商人の仕事だと思います。
p.154 「アホ」とはなにか? 「人を喜ばせるために、今の常識ではありえないことを本気で考えて、実行する人」
p.159 これをやれば、必ず、イヤでも繁盛しちゃいます。
・根拠のない自信を持つ
・本気で人を喜ばせることを考える
・損得なしで動く
・今の常識にしばられない
・自分が楽しいか、楽しくないかで決める
p.162 大事なのは、自分の才能を世間に認めさせてやる、というようなことではなく、自分のこの能力は、他の誰よりも人を喜ばせることができるぞ、という自信です。
p.166 商売は、人と人の間で行われるのですから、そこに「情」とか、気持ちが入るのは考えてみれば当たり前なんですね。それを画一化して、マニュアルなんて通り一遍のものにしちゃうからおかしくなるんです。
p.166-7 目の前にいるお客さんが、どうすれば一番喜ぶか、それを考えてやるほうが、ずっと楽しいし、結果的にお客さんが喜びますよ。どうすれば、お客さんが喜ぶか。
それはね、あなたがお客さんだった場合、「自分だったらこうしてもらったらうれしい」っていうことをすればいいんです。
p.170 そういう人って、この世の中では、よく「お人好し」っていわれますが、こういうのを「アホ」と呼ぶようです。そりゃあ、なんにも得にはなってないかもしれませんが、「徳」になっていることは確かです。
p.177 そこで、「儲かるか、儲からないか」とか、「うまくいくか、失敗するか」って考えるとね、いろんなものが邪魔をするんです。
自分のなかにある、「常識にしたがっていたほうが楽かも」っていう気持ちとか、過去や、誰かの失敗例とか、ダメだったときどうしようっている不安とか。だから、そんな余計なことを考えるのではなく、「自分が楽しいか、楽しくないか」を判断基準にすればいいんです。
p.177-8 「売り上げ目標はいくらだ!」とか、「何か月で初期投資をペイできるか」なんてことは、やりながら考えていけばいいし、うまくいかないようなら、たぶんやっていることよいも、やり方が間違っているのだから、そこをちゃんと見て、そのやり方を直していけばいいんです。だって、商売やっている以上、儲けないといけませんからね。
でも、これやってみようっていうのは、楽しいかどうかで決めるのが一番いいと思います。自分が楽しくて、お客さんも、まわりの人も喜ぶ。そこをしっかり考えたうえで。でも、これが、「自分の夢だから」なんていって、自分の幸せだけを考えた「夢」だったら、それはいけませんね。それが夢じゃなくて、「欲」になっちゃいますから。
p.179 「じゃあ、人を喜ばせるためなら、何やってもいいのか」っていうことですが、いいんです(笑)。
p.36 本は値引きして売ることができませんから、どこの店で買っても同じ値段。じゃあ、どうやってうちの店で買ってもらうか。
どうして売れないのか、という理由を考えるより、お客さんを感動させることをなにか考える。お客さんを「泣かせる」「笑わせる」「びっくりさせる」っていう付加価値を考えれば、そこにドラマが生まれて、それが一番のサービスになるんですね。
p.38 まずは、マニュアルには書いてない、「ほかの店と違うことを、ひとつでいいからやる」ってことが大事だと思います。自分ならなにができるか。そこで、自分が得意にしているものを、もっと極めて、それを売りにすることで一番になればいいんです。
p.47 なにか困ったことがないと、知恵が出ないんです。そこに知恵なんか働きません。逆にいえば、困るから知恵が出る。
p.56 従業員が楽しんで仕事をしていれば、そのお店は繁盛するんです。経営がうまくいかないから人件費をカットするなんて、まったく逆ですよ。
p.58 「商いは牛のよだれ」商売をするのなら、牛のよだれが細く長く垂れるように、気長に辛抱しなさい。儲けを急ぎ過ぎるなということ。
p.60 お父さんは、そういう状況の中でずっと信用を集めてきた。これは、その商売を長く続けてきたことで貯まった「見えない財産」なんです。それはお金じゃないかもしれないけど、信用とか、義理とか、人情とか、徳とか、そういう見えないものがあるんですね。
p.65 本来の「無欲」という言葉の意味からいえば、「己や自分のことは、ちょいと横に置いといて、人や自然を喜ばせることができる人のこと」を「無欲な人」と呼ぶんですね。
p.71 無理だとか、ありえないとかいわれても、自分がいいと思うものを徹底的に極めてる。そして、それを自信をもってお客さんにすすめる。大事なことは、それをやり続けるってことだと思うんですよ。
p.91 人を喜ばせることで、評価されるシステムを、自分で考えていくんです。そのためにも、いやなことでも、がんばって身につけていく。
p.92 「そして、「売れる」とは、「お客さんが喜ぶ」とイコールです。そして、「どうやって売るか」は、「どうやってお客さんを喜ばそうか」とイコールです。
p.97 成功しようなんて考えるから苦しいんですよ。苦しいのに、「成功しよう、成功しよう」っていってるから、失敗しちゃう。
p.98-9 自分のものさしで、自分なりの方法論、成功感覚をひとつ持つ。それができれば、「別に、成功なんてしなくていいじゃん」って思えるようになる。そうすれば、「お客さんを喜ばせる、人を喜ばせる、っていうほうがぜったいに楽しい」って思えるようになるんじゃないでしょうか。
p.113 「小利口でこざかしい知識や智恵、速度や効率、駆け引きや計略、私利私欲や傲慢さ、おごりや増長、攻撃性や支配性などには距離を置いて、目に見えないものを信じ、先を急がず、ゆったりとかまえ、学問や知識は多くなくても、自分の信じる道を正直に地道に歩み、手間を惜しまず、回り道をいとわない。
時代遅れで融通もきかず、利にも疎いが、あせらず、いばらず、くさらず、わずかなことで満足を覚え、不平不満よりは感謝の言葉が多く、批判的であるより親和的で、悲観的より楽天的で、いつもニコニコ笑みを絶やさず、人を裁くより許してあげる人間になろう!」
p.116-7 食品偽装なんかで、いわゆるブランドの信頼がどんどん落ちていくなかで、結局、お客さんは、「何を買うか」だけじゃなくて、「誰から買うか」っていうことも、これからは大事だっていうことに気づいたんじゃないでしょうか?
p.118 しばりを抜けてからやるのも大事ですが、でも、今あるものに対して、「こうあるべきだ」という考えがあって、「そうじゃないから辞めます」じゃなくて、その「こうあるべきだ」という考えをとっぱらうことのほうがもっと大事なんです。
p.118 商売って、結局、人が売るんですから、品物に人が集まるんじゃなくて、人に人が集まってくるんだって考えたら、商売繁盛って、自分を繁盛させることなんだと。人とご縁に恵まれることが、ほんとうの繁盛なんですから。
p.143 「人を喜ばせる法」って、考えればいくらでもあるんです。何度もいいますが、それを考えるのが、商人の仕事だと思います。
p.154 「アホ」とはなにか? 「人を喜ばせるために、今の常識ではありえないことを本気で考えて、実行する人」
p.159 これをやれば、必ず、イヤでも繁盛しちゃいます。
・根拠のない自信を持つ
・本気で人を喜ばせることを考える
・損得なしで動く
・今の常識にしばられない
・自分が楽しいか、楽しくないかで決める
p.162 大事なのは、自分の才能を世間に認めさせてやる、というようなことではなく、自分のこの能力は、他の誰よりも人を喜ばせることができるぞ、という自信です。
p.166 商売は、人と人の間で行われるのですから、そこに「情」とか、気持ちが入るのは考えてみれば当たり前なんですね。それを画一化して、マニュアルなんて通り一遍のものにしちゃうからおかしくなるんです。
p.166-7 目の前にいるお客さんが、どうすれば一番喜ぶか、それを考えてやるほうが、ずっと楽しいし、結果的にお客さんが喜びますよ。どうすれば、お客さんが喜ぶか。
それはね、あなたがお客さんだった場合、「自分だったらこうしてもらったらうれしい」っていうことをすればいいんです。
p.170 そういう人って、この世の中では、よく「お人好し」っていわれますが、こういうのを「アホ」と呼ぶようです。そりゃあ、なんにも得にはなってないかもしれませんが、「徳」になっていることは確かです。
p.177 そこで、「儲かるか、儲からないか」とか、「うまくいくか、失敗するか」って考えるとね、いろんなものが邪魔をするんです。
自分のなかにある、「常識にしたがっていたほうが楽かも」っていう気持ちとか、過去や、誰かの失敗例とか、ダメだったときどうしようっている不安とか。だから、そんな余計なことを考えるのではなく、「自分が楽しいか、楽しくないか」を判断基準にすればいいんです。
p.177-8 「売り上げ目標はいくらだ!」とか、「何か月で初期投資をペイできるか」なんてことは、やりながら考えていけばいいし、うまくいかないようなら、たぶんやっていることよいも、やり方が間違っているのだから、そこをちゃんと見て、そのやり方を直していけばいいんです。だって、商売やっている以上、儲けないといけませんからね。
でも、これやってみようっていうのは、楽しいかどうかで決めるのが一番いいと思います。自分が楽しくて、お客さんも、まわりの人も喜ぶ。そこをしっかり考えたうえで。でも、これが、「自分の夢だから」なんていって、自分の幸せだけを考えた「夢」だったら、それはいけませんね。それが夢じゃなくて、「欲」になっちゃいますから。
p.179 「じゃあ、人を喜ばせるためなら、何やってもいいのか」っていうことですが、いいんです(笑)。
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