<全日空>無資格で整備確認63回 3月30日11時58分配信 毎日新聞
全日空は30日、整備士11人が航空法上必要な資格を取らずに、63回にわたって作業完了を確認していたと発表した。国土交通省は、資格管理が不十分として厳重注意するとともに、再発防止策を4月13日までに報告するよう求めた。
問題があったのは羽田、成田、関西の各空港の整備場。脚や操縦室パネルといった個々の整備作業が問題なく終わったかどうかを確認するには、機種ごとに認定される「確認主任者」の資格が必要だが、昨年1月~今年3月の33機63回分の作業で、無資格の整備士11人が確認していた。このうち1回は、個々の作業ではなく、飛行機全体の整備が終わったことを承認し、飛行を許可したものだった。
11人には、類似した機種での資格はあったため、会社側が誤って資格者名簿から作業表に記入した。
先日のシンドラーエレベータに続き、同じ構造の不祥事が続発しているように見受けられる。以前、JR東日本関連でも同様のことがあったし、薬局業界こそ他人事ではない。半ば公然の事実化さえしている気配もあるくらいだ。
スタッフの力量については、ISO9001の6.2に規定されるが、このような事件を繰り返しみているとその重要性がいよいよ実感できる。
力量の有無をとかく「資格」で線引きするのはわかりやすいが、法的にはそれでっよいが、有資格者であることが安全確保の十分条件ではないだろう。無資格者はそもそも論外なのだ。
「資格」が絶対的なものかというと、将棋の世界でプロ(という有資格者)より強いくらいのアマチュア(無資格者)がいるくらいだから、常にその技量を磨いているかどうかも重要である。
資格が必要とされるのは、単なる作業労働者としてではなく、判断能力を求められる場面が随所にあるからではないか。その判断の視点も、広く深くなることで、レベルアップや差別化にもつながる。
薬局薬剤師の無資格調剤への批判もそういう観点からもっと業界内部で重大に受け止められてもいいように思う。アルバイトでもできる作業を独占的にできるための単なるパスポートであるかのようになっていないか。そんなレベルの業務であってはいいわけではなく、質を担保するものであると思うのだが・・・
全日空は30日、整備士11人が航空法上必要な資格を取らずに、63回にわたって作業完了を確認していたと発表した。国土交通省は、資格管理が不十分として厳重注意するとともに、再発防止策を4月13日までに報告するよう求めた。
問題があったのは羽田、成田、関西の各空港の整備場。脚や操縦室パネルといった個々の整備作業が問題なく終わったかどうかを確認するには、機種ごとに認定される「確認主任者」の資格が必要だが、昨年1月~今年3月の33機63回分の作業で、無資格の整備士11人が確認していた。このうち1回は、個々の作業ではなく、飛行機全体の整備が終わったことを承認し、飛行を許可したものだった。
11人には、類似した機種での資格はあったため、会社側が誤って資格者名簿から作業表に記入した。
先日のシンドラーエレベータに続き、同じ構造の不祥事が続発しているように見受けられる。以前、JR東日本関連でも同様のことがあったし、薬局業界こそ他人事ではない。半ば公然の事実化さえしている気配もあるくらいだ。
スタッフの力量については、ISO9001の6.2に規定されるが、このような事件を繰り返しみているとその重要性がいよいよ実感できる。
力量の有無をとかく「資格」で線引きするのはわかりやすいが、法的にはそれでっよいが、有資格者であることが安全確保の十分条件ではないだろう。無資格者はそもそも論外なのだ。
「資格」が絶対的なものかというと、将棋の世界でプロ(という有資格者)より強いくらいのアマチュア(無資格者)がいるくらいだから、常にその技量を磨いているかどうかも重要である。
資格が必要とされるのは、単なる作業労働者としてではなく、判断能力を求められる場面が随所にあるからではないか。その判断の視点も、広く深くなることで、レベルアップや差別化にもつながる。
薬局薬剤師の無資格調剤への批判もそういう観点からもっと業界内部で重大に受け止められてもいいように思う。アルバイトでもできる作業を独占的にできるための単なるパスポートであるかのようになっていないか。そんなレベルの業務であってはいいわけではなく、質を担保するものであると思うのだが・・・