何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

小さくてもいちばんの会社

2013-04-29 11:45:07 | Book Reviews
小さくてもいちばんの会社 日本人のモノサシを変える64社 坂本光司&坂本光司研究室・著、講談社、2012年7月17日

p.4 私が実感していることの一つに、「人のやさしさは涙の量に比例する」があります。なぜなら「才」も重要ですが「徳」はもっともっと重要と考えているからです。

p.30 所属している組織や上司に不平・不満・不信感を日常的に抱いている社員が、その組織や上司のために身を粉にし、業績を高めようと努力するとは到底思えないからです。つまり「CS」(顧客満足)が大切だからこそ「ES」(従業員満足)は一段と大切と言っているのです。

p.42 つまり、(会社の)問題は規模ではないのです。もとより、給料や福利厚生施設でもありません。求職者、なかでも夢多き、利他の心あふれる誠実な人々は、企業風土とりわけ人を大切にする組織風土が機能しているか否かで企業を選択しているのです。

p.43 景気超越型企業の売上高に占める技術者・研究者の割合は10%以上なのです。一方、限界企業や景気連動型企業の研究開発費比率は1%程度以下、技術者・研究者比率は大半が10%程度以下なのです。

p.66 「喜ばれてこそ価値があるのだ」

p.100 当社は最先端をいく企業であり、かつ企業は社員とその家族の共同体であるから、社員との信頼関係があればどんなに厳しい不況でも乗り切れると考えています。


p.155 「口コミでさいちの評判を外に広げてくださったのは地元の方々です。だから、これからも商売を通じて、地域の人にご恩返しをし続けたい」と言います。そこには規模を拡大したり、より業績を高めたいといった考えは毛頭ありません。

p.163 「損得よりも善悪」「人生と商売に勝ち負けはない」「景気不景気は経営者次第」「身の丈にあった商売をする」「模倣品をつくる業者は気になるが、お客さんは必ずわかってくれる」

p.180 社員の方が働いてくれるから自分たちがご飯を食べられると思っていました。

p.180-1 水上社長は「ものづくりからサービスづくり」へ変化するなかで「サービスを提供する人=社員」が思う存分に力を発揮しなければ、多様化する顧客ニーズに応えられないと言います。

p.181 いくらIT化が進もうと、発注者にあたるお客様は「人」であることに変わりはありません。水上社長は「将来“感性価値創造産業”の時代が来る」と考えています。

p.192-3 本社は何のために存在するのか・・・・・。現場の管理のために存在するのではありません。現場が気持ちよく価値ある仕事に邁進できるような、よい環境を用意してあげることです。

p.225 これらの心に響くサービスは、経費がかかる「喜ばれる非効率」の一つです。

p.226 新理事長のもと、「喜ばれることに喜びを」をモットーに、企業はサービス行であるとして「お客様に喜ばれる非効率なサービス」と「お客様に見えない部分の効率化」を核に「金融機関」から「金融サービス業」への転換をはかりました。

p.245 「未来というのは、現在できることの先には絶対ありません。未来とは、未知なる進化の先にあるものです。子どもたちにあきらめ方さえ教えなければ、彼らは勝手に未来を切り開きます。どんなことでも、できる理由を考えればできるんです。できない理由を思いついたときは、それをひっくり返してください。それはできる理由になるのです」



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