何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”

2012-08-15 21:31:35 | Book Reviews
「日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”」 山田昭男・著、ぱる出版、2011年11月24日

p.5 儲けたければ、儲かってない会社と違うことをしろということだ。

p.32 未来工業が一番大事にしている方針は、〈発売すれば必ず儲かるとわかっている人気商品であっても、よその製品と差別化できないものは作らない〉ことだ。

p.52-3 社長になる人間は、まず自分がバカだということを認めるところから始めないといけない。自分ではそう思っていないから「社員は管理しないと・・・・・」という発想になるんだ。

p.54-5 ホウレンソウ
 上司にいちいち報告している時間も労力も電話代ももったいない。情報は最低限のものを共有していればいい。社員は、自分で判断して、行動すればいいんだよ。

p.56 いちいち上司のお伺いを立てていると自由な発想も自主性もなくなる。事情をわかっていない上司を説得することにたくさんのエネルギーを使うことにもなる。それでは、本末転倒だよ。

p.61 社員ががんばろうと思ってくれるためには、どうでもいいことやくだらないことで不満を持たせてはダメなんだ。

p.62-3 社員が幸せに働ける環境を作って、あとは仕事をすべて任せればいい。そうしたら勝手にコミュニケーションをとるようになるよ。
 どうしてわざわざ「コミュニケーションをとらなければいけない」という発想になるのか、俺は不思議で仕方ない。コミュニケーションをとるなと言っているんじゃないよ。わざわざ意識してとる必要はないと言っている。自然にとれてしまうのなら文句はない。

p.69 そもそも、人間なんて失敗するんだから。がんばって失敗しても減点されなかったら、社員は喜ぶ。喜べば一生懸命に働いてくれるよ。

p.71 ホウレンソウ禁止について
 もちろん、最低限の相談などはしますが、それは義務ではありません。知識が豊富な人には相談をしていきますが、上司への報告義務のような感覚ではないです。

p.92 働く人間のモチベーションや幸福感が低ければ、会社の儲けは出ない。そういうことは、自分がいろいろな立場で働いたことのある人間ならわかると思うが。

p.93 正社員と違って、明日クビを切られるかわからない立場で、誰が会社のために技術を覚える? 「自分はこの会社のためにがんばろう! しっかり技術は覚えよう」と思ってもらうには、全員が正社員でないとダメだと俺は思う。

p.104-5 しかし、俺は、いいモノを安く売ってどうやって金が儲かるのか? と言いたい。「いいモノを安く」の行き着く先は、過当競争だ。過当競争をやって誰が儲かるの?

p.110 成果主義のダメなところは、人間が人間を評価するところだよ。人間には感情がある。誰だって、虫の好かない奴に良い評価を付けるわけがないんだから。

p.112 営業成績が悪くても給料が下がることはないよ。「これだけもらえるのに、せめて給料分はがんばらないと会社に悪い」と社員は思ってくれるはず。これを“義務主義”という。

p.125 売れるかどうかなんて考えずに、とにかく違う製品になる工夫を考える。工夫がつけばやってみる。大事なのは、「とにかく差別化することを考える」ということだよ。

p.174-5 その差別化では、一番肝心な製品開発だけではなく、社員がやりがいを持って幸せに働ける環境を作ることにもこだわってきた。なぜなら、社員が「この会社のためにがんばろう!」と思ってくれなければ、会社が発展するわけがないからだ。


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