何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

(^o^)日本でいちばん楽しそうな社員たち

2012-08-04 22:37:18 | Book Reviews
「(^o^)日本でいちばん楽しそうな社員たち」 佐藤勝人・著、アスコム、2012年6月7日

p.4-5 (ぶっちぎりの強さの)秘密はどこにあるのか。ひと言で言うと、効率を求めないことにあります。アソシエイトに徹底的に言い聞かせているのは、「効率は考えなくていい、お客さんが納得するまで話をしよう」ということです。超非効率でもかまわない。

p.9 なぜ、いきいきと仕事できるのか。その答えは、「お客さんの想い出をキレイに一生残すため」にあります。サトカメで働く仲間はみんな、写真の持っている力を信じているんです。

p.36 われわれのような中小企業は、お客さんの好みや想いに貢献しなければ、ファンを増やすことができません。われわれ商人がまずすべきことは、問題の解決ではありません。問題の発見です。効率的にお客さんをさばくのではなく、非効率であっても何時間でも寄り添い、好みや想いを聞き、一緒になって問題を発見していく。それが本当のビジネスであり、接客であり、マーケティングであり、経営です。

p.75 先回りするようなサービスは、サービスではない。お客さんに商品の機能に合わせて使うよう強制してはいけない。お客さんの暮らしに役立つためにこそ、商品はある。

p.108-9 私が考えたのは、この人をどう生かすかということだけ。「この売り方でやれ!」と従わせたいわけじゃない。自分が認めているブローニー坂本の技術者としての力と、「お客さんの想い出をキレイに一生のこす」というビジョンを組み合わせる手段を考えただけ。それが、私の仕事です。

 その個ならではの力量を目的に融合させて活躍の場を作りだすこと。

p.122 薄っぺらい人材育成マニュアルで人が伸びると信じている経営者がいるなら、それは単なる現実逃避。人を育てるというのは、本気でぶつかり合う闘いです。

p.137 集客の方法はチラシやイベントなどいろいろありますが、最終的に働いている人間の魅力にかかってきます。

p.137 いくら機能的、性能的な説明がキチッとできたとしても、それができて平均点です。もう一歩先、お客さんに買っていただく、楽しんでいただくには、接客している人の人柄や相性が重要になってくる。この傾向は極端なことを言うと、地方に行けばいくほど色濃くなっていきます。お客さんは人とのつながりを重視します。

p.144-5 販売員は黒髪じゃないとダメなのか。スーツじゃないとダメか。ピアスをしていてはダメか。会社は軍隊じゃありません。しつけと言って押しつけるルールは、会社のエゴ。経営者は、お客さんのためではなく、社員が自分たちに従っているか、従っていないかを見るためにやっている。会社への忠誠心を計るためのやり口です。サトカメは忠誠心なんか求めません。
 会社や上司のことなど見なくていいから、お客さんの想い出を残すために全力を出せ。ただ、それだけです。会社や上司に逆らってもかまわない。目の前のお客さんのことを考えろ。それだけです。そうやってジーパンスタイル、サトカメのアイデンティティを貫いていたら、自然と若い人たちの力が伸びてきた。あれをやれ、これをやれ、これができないのはダメ、このやり方に従いなさい。従来、正しいとされてきた社員教育は、型に押し込んで従順な社員を作るためのものでした。
 しかし、本当に必要なのは、自分の頭で考え、お客さんのために動くことのできる自立した社員です。

p.149-150 お客さんの言うことをすべて聞きなさいということではありません。時には、われわれもお客さんも間違えます。その時は「ごめんなさい」と謝り、こうでしたと説明して、誠意を伝える。失敗を学びの場にしていかなければ、われわれは成長しません。間違えてもいい。お客さんを怒らせてしまってもいい。
 「お客様はいつも正しい」とは、何が起きてもお客さんとのコミュニケーションはわれわれを育ててkれるという意味です。そこで「お客さんが悪い」と責任を転嫁する人は、サトカメに必要ない。

p.209 商人が育てば、お客さんも豊かになっていきます。われわれが肝に銘じておくべきことは、清潔で正しい人を育てるのではなく、お客さんのためにぴしっと商売ができる人を育てられるかどうかです。

p.220 世の中には「量」より「質」という言葉をはき違えている人がたくさんいます。「量」をやったことのない人ほど、「量」をバカにします。「量」をやるから「質」が育つのです。

p.224 心理学の感性だの論理に走ったり、感謝・感動・ありがとうの感情ばかりに傾倒していく。目の前のお客さんを見なくなった商人の言葉には、誰も本気で耳を傾けません。「売れる」ことが正しいという幻影を追う人に、人はついていきません。

p.231 人よりもすぐれたあなたの能力を相手にも理解できるレベルまで分解すること。直観の内容を具体的に言語化しなければ、他人には伝わりません。あなたが変われば、周囲も変わります。リーダーに必要なのは「自分がやるとなぜ上手くいくのか」その理由を徹底的に部関し、もう一度自分で理解したうえで部下に伝えること。言葉だけでなく、仕事を通しての行動と実践で見せていくこと。それができれば、どんな落ちこぼれも変わっていき、職場が動き出します。リーダーにもっとも重要な資質は、自ら率先して動くこと。理屈よりも実践で示す行動力とやさしさ。あなたが変われば、部下も会社も変わります。

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