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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃ -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃ 2010.12.31 Fri. 通巻73号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みたキタ企画、薬剤師のsukeです。
このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的として、話題を提供しています。
◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた
といった皆さんにお読みいただきたいと思います。
──────────────────────────────
今年も残すところ、わずかとなりました。皆さんは、どこで、どのように
新年を迎えようとしておられますでしょうか。
今年の年始を思い返して、今年はこうありたいと願っていたことは
1年経った今、どの程度進捗したでしょう・・・。
毎年、漠然としたことを思い描くだけでは、夢の続きになりかねません。
来年は、具体的な進展がみられる年にしましょう (^^)/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ ジェネリック使用促進は、患者さんに委ねられている
──────────────────────────────
先日、沢井製薬が薬剤師を対象に行った意識調査の結果を発表しました。
昨年に比べると、保険薬局では積極的に使用を勧めているとの結果が
出ましたが(病院薬剤部では昨年と変わらず)、双方とも、「患者の判断に
委ねている」というのが、保険薬局の薬剤師では57.6%、病院・診療所
では25.8%と、相変わらず相当の割合を占めることがわかりました。
意向を尊重することは重要ですが、ジェネリックに対する理解を得て、
使用が増えることも重要です。
──────────────────────────────
ジェネリックを使用することで得られる最大のメリットは価格の安さである
ことは言うまでもありません。しかし、ひたすら安さを強調して、“どこよりも
安いジェネリックですよ、いかがですか”と勧めてみたところで、それだけで
ジェネリックに変更するほど、コトは簡単ではありません。
安いだけではダメなのです。
安さを理由に変更しても、安いことが逆に品質への不安の一因になって
いることもあり、何らかのきっかけがあると、元に戻そうという思いを強く
させてしまいます。
金額差が少なければなおさらで、自身の健康問題にかかわる服薬に
対して、安さは最優先たる薬剤の選択肢ではないのです。
------------------------------------------------------------
使用するかどうかは、ひとつはジェネリックに対して、また処方や調剤に
関わる医師や薬剤師といった医療従事者に対して、信頼感、安心感が
あるかどうかが重要です。
ジェネリックが先発品と同等だといっても、変更に際しては、自らをもって
試すことになるので、その瞬間において不安をかきたてます。
「変更しても大丈夫なのだろうか」というわけです。これまでと同じ効果が
得られるだろうか、これまでにはなかった不都合がみられるのではないか、
という不安です。
------------------------------------------------------------
このような思いというのは、初めて口にする食べ物を目の前にした心境に
似ているような気がします。「注文するのはいいけれど、本当においしいの
だろうか、もし食べておいしくなかったらどうしよう・・・」。
興味はある、でもただちに手を出しにくい・・・、このような時、みなさんは
どうしますか?
そのような時、既に食べたことがある人に感想を聞いてみたいと
思いませんか?
1人より2人、できればもう少し多くの声を聞いてみたいと思いませんか?
インターネットのグルメサイトでは、店の評価に関連し、お客様の声が紹介
されています。多くの人が高い評価をしている店や料理であれば、期待感が
高まるのではないでしょうか。
------------------------------------------------------------
ある薬局では、既にジェネリックを服用している人に、服用後の感想を
述べてもらい、それを来局者に紹介して、同じ薬を飲もうとしている人の
参考にしてもらっています。
薬剤師に勧められても躊躇していた・・・、しかし既に何人も先行して服用
している人がいる・・・、彼等は使用してみて、どうだったのだろうか・・・、
何か不具合などあったのだろうか・・・、もし彼等も推薦するのなら
自分も使用してみようかなと、気持ちが動くのではないでしょうか。
------------------------------------------------------------
その薬局では、自由記載の用紙を用意し、自主的に、ときに依頼をして
ジェネリック使用後の声や感想を集めています。それを薬局内に掲示したり、
ニュースレターにまとめたりして、紹介しています。
またジェネリックを製剤ごとに、使用している患者数の多い順に、
ベストテン形式で紹介しています(毎月、ベスト30まで紹介)。
それを見て、“あっ、自分と同じジェネリックを飲んでいる人はこんなにいる
んだ、毎月これだけの人が使っているのなら安心だな”と思ってもらえる
のです。
生の声でないにせよ、他の患者さんの声を聞けることによって、
頼もしい味方が増えたような気がするのではないでしょうか。
------------------------------------------------------------
薬局も、ジェネリック使用後の体調等の把握を怠ってはいけません。
ただ漠然と「お変わりありませんか?」「気になることはありませんか?」と
済ませるのではなく、多くの印象を引き出すのです。
どういうことを述べる人が多いのか、注意深く聞く必要があります。
そして、得られた情報を他の患者さんに紹介してみましょう。
「このジェネリックをお飲みになられているのは、毎月、ウチの薬局では●人
ほどいらっしゃるのですが、そのようなことを仰られるかたはいませんよ」
などと伝えられたら、安心してもらえるのではないでしょうか。
──────────────────────────────
さて、まもなく2011年です。
今年も当メルマガをお読みいただき、ありがとうございました。
来年も「ジェネリック de リ・スタート!」をよろしくお願いします。
============================================================
薬局でジェネリックを勧められて、あるいは患者さんに勧めてみて、
患者さんはどのようなところに不安を感じているのでしょうか。
こんなことを言ったら笑われるかも・・・といったことでも構いません。
少なからず、同じ不安を抱えている人がいることと思います。
ぜひ、お知らせいただければと思います。
また取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。
お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
お待ちしています! それではまた次回! (^^)/
============================================================
☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】
みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。
●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)
ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。
現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。
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☆☆☆ メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】
■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
------------------------------------------------------------
■発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
■購読希望(メールアドレス登録・変更)・配信停止はこちら
http://www.mag2.com/m/0000286496.html
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新年を迎えようとしておられますでしょうか。
今年の年始を思い返して、今年はこうありたいと願っていたことは
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毎年、漠然としたことを思い描くだけでは、夢の続きになりかねません。
来年は、具体的な進展がみられる年にしましょう (^^)/
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☆ ジェネリック使用促進は、患者さんに委ねられている
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先日、沢井製薬が薬剤師を対象に行った意識調査の結果を発表しました。
昨年に比べると、保険薬局では積極的に使用を勧めているとの結果が
出ましたが(病院薬剤部では昨年と変わらず)、双方とも、「患者の判断に
委ねている」というのが、保険薬局の薬剤師では57.6%、病院・診療所
では25.8%と、相変わらず相当の割合を占めることがわかりました。
意向を尊重することは重要ですが、ジェネリックに対する理解を得て、
使用が増えることも重要です。
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ジェネリックを使用することで得られる最大のメリットは価格の安さである
ことは言うまでもありません。しかし、ひたすら安さを強調して、“どこよりも
安いジェネリックですよ、いかがですか”と勧めてみたところで、それだけで
ジェネリックに変更するほど、コトは簡単ではありません。
安いだけではダメなのです。
安さを理由に変更しても、安いことが逆に品質への不安の一因になって
いることもあり、何らかのきっかけがあると、元に戻そうという思いを強く
させてしまいます。
金額差が少なければなおさらで、自身の健康問題にかかわる服薬に
対して、安さは最優先たる薬剤の選択肢ではないのです。
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使用するかどうかは、ひとつはジェネリックに対して、また処方や調剤に
関わる医師や薬剤師といった医療従事者に対して、信頼感、安心感が
あるかどうかが重要です。
ジェネリックが先発品と同等だといっても、変更に際しては、自らをもって
試すことになるので、その瞬間において不安をかきたてます。
「変更しても大丈夫なのだろうか」というわけです。これまでと同じ効果が
得られるだろうか、これまでにはなかった不都合がみられるのではないか、
という不安です。
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このような思いというのは、初めて口にする食べ物を目の前にした心境に
似ているような気がします。「注文するのはいいけれど、本当においしいの
だろうか、もし食べておいしくなかったらどうしよう・・・」。
興味はある、でもただちに手を出しにくい・・・、このような時、みなさんは
どうしますか?
そのような時、既に食べたことがある人に感想を聞いてみたいと
思いませんか?
1人より2人、できればもう少し多くの声を聞いてみたいと思いませんか?
インターネットのグルメサイトでは、店の評価に関連し、お客様の声が紹介
されています。多くの人が高い評価をしている店や料理であれば、期待感が
高まるのではないでしょうか。
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ある薬局では、既にジェネリックを服用している人に、服用後の感想を
述べてもらい、それを来局者に紹介して、同じ薬を飲もうとしている人の
参考にしてもらっています。
薬剤師に勧められても躊躇していた・・・、しかし既に何人も先行して服用
している人がいる・・・、彼等は使用してみて、どうだったのだろうか・・・、
何か不具合などあったのだろうか・・・、もし彼等も推薦するのなら
自分も使用してみようかなと、気持ちが動くのではないでしょうか。
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その薬局では、自由記載の用紙を用意し、自主的に、ときに依頼をして
ジェネリック使用後の声や感想を集めています。それを薬局内に掲示したり、
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ベストテン形式で紹介しています(毎月、ベスト30まで紹介)。
それを見て、“あっ、自分と同じジェネリックを飲んでいる人はこんなにいる
んだ、毎月これだけの人が使っているのなら安心だな”と思ってもらえる
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生の声でないにせよ、他の患者さんの声を聞けることによって、
頼もしい味方が増えたような気がするのではないでしょうか。
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ただ漠然と「お変わりありませんか?」「気になることはありませんか?」と
済ませるのではなく、多くの印象を引き出すのです。
どういうことを述べる人が多いのか、注意深く聞く必要があります。
そして、得られた情報を他の患者さんに紹介してみましょう。
「このジェネリックをお飲みになられているのは、毎月、ウチの薬局では●人
ほどいらっしゃるのですが、そのようなことを仰られるかたはいませんよ」
などと伝えられたら、安心してもらえるのではないでしょうか。
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さて、まもなく2011年です。
今年も当メルマガをお読みいただき、ありがとうございました。
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