「福島原発の真実」 佐藤栄作久・著、平凡社新書、2011年6月22日
p.51 「善悪分かたざるを患う」
つまり、「為政者は、善悪の区別がつかないのが一番悪いことである」という意味だ。
p.108 村上教授は、「安全学」という新しい学問を提唱されている。安全は工学を超えて、倫理学や哲学の領域に踏み込まなければ実現できないとの意見が印象に残った。
「『あり得ないことが次々と起こる』というのは、『起こるべくして起きている』のと同じ意味で、これらはすべて日本社会に内在する問題だ」と村上氏は指摘した。
p.110 「日本社会の権力理解は、『構造化されたパターナリズム』だと思います」
p.241 しかし、決断するには、さまざまな既得権益と闘わなくてはならない。そもそもリーダーとは孤独なものだが、既得権益に――特に本書でも見てきたように、官のそれに踏み込むとき――抵抗は最高潮に達する。
p.249 「原子力発電は、絶対に必要である。だから、原子力発電は、絶対に安全だということにしないといけない」という考え方が、結局何らの対策も取らなかったことにつながったのではないか。
p.51 「善悪分かたざるを患う」
つまり、「為政者は、善悪の区別がつかないのが一番悪いことである」という意味だ。
p.108 村上教授は、「安全学」という新しい学問を提唱されている。安全は工学を超えて、倫理学や哲学の領域に踏み込まなければ実現できないとの意見が印象に残った。
「『あり得ないことが次々と起こる』というのは、『起こるべくして起きている』のと同じ意味で、これらはすべて日本社会に内在する問題だ」と村上氏は指摘した。
p.110 「日本社会の権力理解は、『構造化されたパターナリズム』だと思います」
p.241 しかし、決断するには、さまざまな既得権益と闘わなくてはならない。そもそもリーダーとは孤独なものだが、既得権益に――特に本書でも見てきたように、官のそれに踏み込むとき――抵抗は最高潮に達する。
p.249 「原子力発電は、絶対に必要である。だから、原子力発電は、絶対に安全だということにしないといけない」という考え方が、結局何らの対策も取らなかったことにつながったのではないか。