何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

技術屋たちのブレークスルー

2005-10-30 22:06:51 | Book Reviews
 『技術屋たちの熱き闘い』 永井隆・著 日経ビシネス人文庫 ISBN 4-532-19301-X

 『技術屋たちのブレークスルー』という書名で新刊で出ていたものに、加筆し、文庫化されたもの。新製品開発までの、技術屋たちが挑んだ新たなものの開発の経緯をまとめたもの・・・、と言うと、「プロジェクトXみたいな話なの?」と聞かれるが、まぁ、そんなものだろう。

 プロジェクトXが、TVという映像を通じてインパクトがあったのに対し、活字だけだとどうしても迫力には欠けるようだが、技術屋の熱き想いには、共通しているものがある。

・世の中に役立つものを作りたい。
・それまでの失敗を糧に、改良に改良を加えて、現在の製品がある。
・金儲けのためにいいものを作ろうとしたのではなく、とにかくいいものを作ろうとした。
・サポートしてくれたり、応援してくれる人が回りにいた。
・努力を続けるところに、運も味方するようだ。


 逆に言えば、いいものを開発するにあたり、その障害となるのは、目先の利益に走ることだ。ユーザーのことをよく考えず、自分たちの論理を中心に、売りたい気持ちが強すぎることだ。
 利益優先の風土には、利益は育たない。 『俺が、つくる!』の岡野さんも、同じようなことを言っていた。
 多くの人が気づくことを気づけない経営者は、若いときに熱心に開発を経験してこなかったか、バブル期に成りあがったにすぎないか、不勉強か、そんなところではないだろうか 
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