何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

薬剤師の姿が見えない

2005-09-02 08:50:29 | 薬害は人災だ
防衛医大、投薬ミスで患者死亡 3医師を書類送検 (産経新聞) - goo ニュース

 キシロカイン注は、規格(濃度)の異なる2製剤が誤用されたために、それによる死亡事故報道が後を絶たなかったが、1規格だけに整理(他規格は販売中止)したため、同様の事故は発生しなくなった。いわば、誤用の元を断ったわけだ。

 抗がん剤で休薬期間を設けず、結果として過量投与されて亡くなる医療事故は、いまだに残存している。これは本件が始めてではなくて、同様のミスは他でも起きている。

 他院での事故を知らなかったのだろうか、そんなに昔の話ではない。そうだとしたら安全性に対する感性があまりにも欠落しているように思う。
 また、休薬期間が必要な薬剤って、決まっているから、その処方があった時点で、薬剤師のチェック態勢はどうなっているんだろう。注射薬の一本渡し、個人セットなどには関心が高いと思うのだが、誤用防止について、どこまで関与していたのだろうか。
 薬の使われ方にもかかわらず、院内という薬剤師も関与できる状態でありながら、報道のたびに、そこに薬剤師の存在が全く出て来ないのは、昨今の薬剤師に求められている責務を考えると、不思議というより残念でならない。

 キシロカイン注は、点滴速度による事故の可能性は残存する。抗がん剤に休薬期間を設けて使用する件、特定の抗がん剤なんだから、なんとかシステムで防いで欲しいと思う。その製剤を販売中止するわけにはいかないのだから。

 この医師のコメント、「早く治療して、治してあげたかった」、これは 真っ赤なウソ だ。言い訳だと思う。もしそうなら、休薬期間の有無にかかわらず、過剰投与をバンバンするんですか? しないでしょうが。無知を隠して、善人を装うのはよしてもらいたい。

Comment (1)
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